静岡出雲・松江の移動(新幹線・飛行機・夜行列車)

出雲市月山富田城静岡と都市間の移動

静岡市は静岡県の県庁所在地であり、出雲市と松江市はともに島根県に位置しており、前者は出雲大社のある観光都市、後者は島根県の県庁所在地です。両都市は約770km離れており、移動には鉄道と飛行機の2つがあります。鉄道にはさらに日中に移動する新幹線と特急、夜間に移動する寝台列車があります。ここではそれぞれを比較してみていきます。

東海道・山陽新幹線・特急やくも

移動ルート出雲まで松江まで
東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ静岡⇔東海道・山陽新幹線⇔岡山
⇔特急やくも⇔松江・出雲
27,570円(グリーン)
19,040円(指定席)
18,710円(自由席)

6時間19分
25,630円(グリーン)
18,490円(指定席)
18,160円(自由席)
5時間54分

はじめに日中の鉄道での移動について比較します。この場合、静岡岡山間を新幹線、岡山出雲および松江間を特急「やくも」で移動します。運賃は最安値で18,160円~18,710円、移動時間は5時間54分~6時間19分、約6時間程度になります。新幹線は静岡岡山間を乗り換えのない「ひかり」での移動を前提としています。途中で乗り換えて「のぞみ」も利用できますが、乗り換えの手前と時間がかかり、かえって移動時間が長くなります。運行本数については、新幹線自体の運行本数は多いですが、静岡岡山間を乗り換えなしで移動する場合、岡山発着の1時間1本の「ひかり」のみが利用可能です。運行本数の多い「のぞみ」や各駅の「こだま」を利用する場合は、必ず途中の駅で乗り換える必要があります。

割引切符についてですが、学生割引(2割引き)を除くと、静岡と山陰方面の割引切符はありません。スマートEXサービスは新幹線に特化したサービスなのでJR西日本の特急では使えませんし、e5489でも切符自体は購入できても、購入できる割引切符はJR西日本区間のみの切符だけです。下記は学割の料金を表示します。

出雲まで松江まで
学生割引グリーン  25,770円
指定席  17,240円
自由席  16,710円
グリーン 23,560円
指定席  16,350円
自由席  16,020円

ツアー(鉄道)

次にツアーを見ていきます。ここでは鉄道の個人ツアー(1人1泊)、静岡出雲・松江への旅行を例に取り上げます。

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ静岡⇔東海道・山陽新幹線⇔岡山
⇔特急やくも⇔松江・出雲
すべて込み
40.700円
別々に予約した場合
特急:18,710円x2
ホテル:5,000円~
合計:42,420円~
*価格は変動あり。情報はページ作成時直近のものであり、具体的な価格、差額は日によって異なります。

このツアーの場合は、最安値40.700円です。移動には新幹線と特急を利用します。これらを別々に予約すると42,420円、差額にすると1,720円安くなります。これは人数を増やすか宿泊数が増えれば、その分の料金が増えます。また、ホテルの料金は5,000円としていますが、これより高いホテルに宿泊すれば料金が増えます。これを片道当たりの料金に計算(ホテル代5,000円を引いて運賃を2で割る)すると17,850円になり、通常の切符よりも860円安い計算になります。料金もさることながら、ホテルと交通費を一括で予約できるので時間の節約もできるのがツアーのメリットです。

割引切符がないこの区間は、ツアーを利用して安く移動するのが賢い方法でしょう。

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夜行列車(サンライズ八雲)

八雲まで松江まで
サンライズ八雲静岡⇔サンライズ八雲⇔出雲・松江乗車券:11,000円
指定席:3,830円
寝台料金:530円~
乗車券:10,670円
指定席:3,830円
寝台料金:530円~
静岡発   出雲着  松江着
0:20発  9:34着 10;00着
出雲発   出雲着  静岡着
18:57発  19:26発 4:40着
のびのび座席:15,360円
個室部屋:21,430円~

*最安値のソロを利用
のびのび座席:15,030円
個室部屋:21,100円~

*最安値のソロを利用

次に寝台列車での移動をみていきます。この場合、寝台列車の「サンライズ八雲」を利用します。運賃は乗車券と特急券+寝台料金を合わせた値段になります。寝台料金の最安値は、雑魚寝部屋の「のびのび座席」です。これを利用すると15,030円~15,360円で移動できます。雑魚寝部屋が嫌で、個室の方がいい場合は、B寝台、A寝台を利用します。B寝台の最安値はソロで6,600円なので、これを利用すると片道21,100円~21,430円で移動できます。特筆すべき点は、これら料金は宿泊費も含まれている点です。夕方~深夜の時間帯に出発して、早朝~午前中の間に到着するので車内で1泊する形になります。また、車内にはシャワー設備もあります。移動後にホテルで1泊する場合と、移動中に車内で1泊する場合とでは、間違いなく、移動時間を節約できる後者の方がコストパフォーマンスは高いでしょう。

個室を利用しないのであれば、乗車券と特急券+数百円で移動できるので、宿泊料金を大幅に節約できるでしょう。

メリットの多い寝台列車ですが、静岡発着の場合、出発が深夜、到着が早朝の4時40分という中途半端な時間です。夜間や早朝に移動するのが苦手な方には、これはデメリットで負担になります。

飛行機(富士ドリームエアライン)

LCC,格安航空券静岡駅⇔しずてつバス⇔静岡空港
⇔FDA⇔出雲空港
⇔連絡バス⇔出雲市
バス(静:1,100円
飛行機:7,530円~
バス(出:740円
合計:9,370円~
バス(静:約55分
飛行機:1時間25分
バス(出:
30分
合計:約3時間50分
*松江方面の場合
⇔連絡バス⇔松江駅
バス(松:1,050円
合計:9,680円~
バス(松:約35分
合計:約3時間55分

最後に飛行機を見ていきます。飛行機はフジドリームエアラインを利用します。この飛行機は日中に1便のみ運行しています。運賃は最安値のもので7,530円、バスも含めた合計は9,370円~9,680円です。13,000円~16,000円の航空券が多いことを考えると、16,000円~19,000円で見積もると良いでしょう。

移動時間は、松江、出雲いずれも約4時間です。空港⇔駅ではいずれもバスを利用しますが、バスの混雑によってはこれよりも時間がかかることがあります。

運賃、移動時間いずれも魅力的な飛行機ですが、飛行機は採算が合わなければ撤退する可能性があるため、将来利用できなくなる可能性があります。静岡空港と地方空港を結ぶ航空便は、短期間で運行が中止された路線も多いので、この路線もそうなる可能性はないとも言えません。

なお、羽田やセントレアの航空便を利用する方法もありますが、いずれもLCCが運行されておらず、航空券の料金自体は大きな差はありません。そのため、県東部、県西部発着でない限りは、わざわざそちらの空港を利用するメリットもないと思います。

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まとめ

以上をまとめると、一番コストパフォーマンスが高いのは、深夜に移動できて宿泊費も兼ねているサンライズ八雲です。その次は移動時間の短い飛行機です。安い航空券が購入できなくても、移動時間の短さは大きなメリットです。鉄道は選択肢として微妙なのは、移動時間が長いにもかかわらず、選択肢の中ではもっとも高いからです。ただ、新幹線、特急の運行本数は多いので、時間の融通が利くという点では候補にもなりえるのかと思います。

移動手段比較

通常運賃移動時間備考
新幹線+特急18,160円~18,710円5時間54分~6時間19分
ツアー~17,850円~
サンライズ八雲15,030円~15,360円
(21,100円~21,430円)
のびのび座席を利用
()は個室ソロを利用
飛行機9,370円~9,680円約3時間50分~3時間55分
*料金、移動時間は左から(松江)~(出雲)を表示。ツアーは変動あり。