名古屋山形の移動手段比較(新幹線・飛行機)

山形空港 名古屋と都市間の移動

ここでは、愛知県の県庁所在地である名古屋市と、山形県の県庁所在地である山形市と、その周辺を含めての都市間移動についてみていきます。両都市間は約720km離れており、移動手段は新幹線と飛行機の2つが上げられます。夜行バスは運行していません。ここでは、2つの移動手段について、それぞれ比較していきます。

東海道新幹線・東北・山形新幹線

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ
山形新幹線
名古屋⇔東海道新幹線⇔東京
⇔東北・山形新幹線⇔山形
28,310円(グリーン)
20,990円(指定席)
20,250円(自由席)
4時間58分

はじめに、鉄道の移動について比較します。この場合、新幹線で移動しますが、名古屋東京間を東海道新幹線、東京山形間は東北・山形新幹線を利用します。運賃は最安値で20,250円です。これは自由席を利用した場合ですが、山形田新幹線の「つばさ」は、指定席の料金を合計したものです。自由席と指定席で料金の差額が少ないのは、「つばさ」には、自由席が設定されていないのが理由です。また、グランクラスも、「つばさ」には設定されていません。移動時間は、最速達の列車で4時間58分です。移動時間が長いのは、福島山形間は在来線の区間、山越えの速度が遅い区間を走行するのが理由です。山形新幹線は、東京福島間を仙台行きの「やまびこ」と連結して運行されるので、速達列車である「はやぶさ」は利用できません。ただし、後述する仙台経由の場合は、その限りではありません。運行本数は、いずれも1時間に1本以上は運行されているので、本数については問題ありません。

割引切符についてですが、学生割引(2割引)を除くと、この区間の割引切符はありません。JR東海、JR東日本の2社をまたぐ割引切符が存在しないのが理由です。強引なやり方を使えば、東京名古屋間は、早特やぷらっとこだま、山形新幹線はトクだ値を利用することで安くできます。ただし、割引切符とはいえ、乗換駅で新規の切符を購入すると、通して購入する場合に比べて、割高になってしまうケースがあります。また、乗車する列車が指定されることが多い割引切符では、乗り換えで、次の指定された列車に乗り遅れた場合、その切符が無効になることがあります。例えば、東海道新幹線が東京駅に遅れて到着、その次の列車に乗車できない場合、東京以北については、新たに切符を買いなおす必要がでてきます。具体的には、東京駅で東北・山形新幹線に乗り遅れると、新たに指定席切符を買いなおす必要が出てきます。それを踏まえると、東京駅をまたいで、別々の割引切符を利用するのはお勧めできません。

下記は学割を利用した場合の運賃になります。自由席は、東海道新幹線の自由席と、山形新幹線の指定席料金を合わせた額です。

学生割引グリーン  26,170円
指定席  18,850円
自由席  18,110円
学生証掲示で2割引

仙台で高速バスに乗り換えるルート

名古屋山形間を移動する場合、名古屋仙台間は新幹線、仙台山形間は高頻度で運行されている高速バスを利用する手段もあります。東京山形間の移動では、このルートも選択肢に入るので、同様に仙台駅経由のルートも見ていきましょう。

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ
JR東北・北海道新幹線 はやぶさ号
名古屋⇔東海道新幹線
⇔東京⇔東北新幹線⇔仙台
33,180円(グランクラス)
27,940円(グリーン)
20,620円(指定席)
19,880円(自由席)
3時間22分
山交バス仙台駅⇔山交バス⇔山形駅1,000円1時間20分
合計:20,880円~34,180円4時間42分
*グランクラスの料金は、東海道新幹線ではグリーン席を利用した料金を表示。
*東京仙台間は速達列車「はやぶさ」の指定席を利用。

運賃は、最安値の自由席の場合、山形新幹線に比べて630円高くなります。ただし、これは東京仙台間を「はやぶさ」の指定席で移動しているためです。「やまびこ」の自由席で移動した場合、移動時間は長くなるものの、運賃は安くなります。移動時間は最速達列車で約4時間40分で、山形新幹線よりも速くなります。もっとも、仙台駅で乗り換えが増えるデメリットがあるものの、グランクラス席が利用できる点と、仙台山形間の高速バスが高頻度で運行されているため、1時間に1本しかない山形新幹線に比べて、時間の融通が利きやすいメリットがあります。

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ
JR東北・北海道新幹線 はやぶさ号
名古屋⇔東海道新幹線
⇔東京⇔東北新幹線⇔仙台
33,840円(グランクラス)
28,600円(グリーン)
21,280円(指定席)
20,540円(自由席)
3時間22分
仙山線仙台駅⇔山形駅1時間37分
合計4時間59分
*グランクラスの料金は、東海道新幹線ではグリーン席を利用した料金を表示。
*東京仙台間は速達列車「はやぶさ」の指定席を利用。

同様に、仙台山形間を在来線で利用するケースもあります。この場合、運賃は最安値で20,540円で、山形新幹線ルートと比較して190円高くなります。移動時間は、速達列車の場合は約5時間、移動時間については山形新幹線と1分しか変わりません。この場合、東京仙台間を「やまびこ」の自由席にすることで、運賃は安くできますが、その分、移動時間は長くなります。

夜行バス(名古屋仙台間のバスを利用する)

上記のような仙台を経由するルートは、高速バスにも同様のことが言えます。名古屋山形間は、直通の乗り換えバスはありませんが、名古屋仙台間は夜行バスが運行されているため、仙台駅で乗り換えて、仙台山形間は高速バス、および在来線で移動するという選択肢があります。名古屋仙台間の夜行バスについては、こちらで詳しく解説しています。

ツアー(鉄道)

次にツアーを見ていきます。ここでは鉄道の個人ツアー(1人)、山形から名古屋への往復の旅行ツアーを例に取り上げます。

山形新幹線
東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ
山形駅⇔東北・山形新幹線⇔
東京駅⇔東海道新幹線⇔名古屋駅
すべて込み
35,600円
別々に予約した場合
新幹線:20,250円x2
ホテル:5,000円~
合計:45,500円~
*価格は変動あり。情報はページ作成時直近のものであり、具体的な価格、差額は日によって異なります。

ツアーの最安値は、35,600円です。これらを別々に予約すると43,060円かかりますが、差額にすると9,900円も安くなります。これは1人で1泊の料金なので、人数を増やすか宿泊数が増えれば、その分の料金は増えます。また、夏季や行楽シーズンはこれよりも高くなります。さらに、ホテルの料金は5,000円としていますが、高級ホテルに宿泊すれば料金は増えます。これを片道当たりの料金に計算(ホテル代5,000円を引いて運賃を2で割る)すると、15,300円です。この区間は割引切符がないので、ツアーを利用する方法が、鉄道の運賃を安くする唯一の方法です。料金もさることながら、ホテルと交通費を一括で予約できるので、別々に予約する手間を減らせます。

山形(仙台)名古屋のツアーを検索する

飛行機(フジドリームエアライン)

LCC,格安航空券名古屋駅⇔空港バス⇔
名古屋飛行場⇔飛行機⇔山形空港
⇔空港シャトルバス⇔山形駅
名古屋バス:700円
飛行機:11,700円~
山形バス:1,300円
合計:13,700円~
名古屋バス:約20分
飛行機:1時間15分
岩手バス:
約45
合計:約3時間20分

次に飛行機を見ていきます。飛行機はフジドリームエアラインが、両都市間を運行しています。運行本数は1日2便のみです。運賃は最安値のもので11,700円、空港連絡バスも含めた合計は13,700円です。これは最安値の航空券で、直近の航空券を予約するともう少し高くなり、新幹線よりも高くなる日もあるでしょう。移動時間は、待ち時間の+1時間を含めて3時間20分です。新幹線と比較すると、こちらの方が、約1時間40分速くなります。

注意すべき点は、セントレア発着の飛行機ではない点です。小牧に位置する名古屋空港発着の飛行機を利用します。名古屋駅と空港の移動はバスになるので、渋滞による遅れには注意が必要です。山形側も同様に、バスで山形市内まで移動します。山形空港からのシャトルバスは、山形市以外にも、尾花沢、東根、天童、村山ほか、有名な観光地、温泉、また鶴岡方面へのバスもあります。山形市とその周辺のエリアへの移動はとても便利です。ただし、米沢などの山形南部へのバスは運行されていないので、米沢が目的地の場合は、鉄道の方が便利でしょう。

小牧山形間の航空券を検索する

まとめ

以上をまとめると、一番コストパフォーマンスが高いのは、交通費、移動時間とともに飛行機です。移動時間の短さは大きな利点でしょう。鉄道は運賃も高く、移動時間も飛行機より長いものの、乗り換えの少なさではこちらの方に利があるでしょう。山形新幹線ルートと、仙台を経由するルートがありますが、どちらも大きな差はなく、交通費の節約や移動時間の短縮を図りたいのであれば、飛行機を選ぶのが賢い選択肢でしょう。

移動手段比較

通常運賃移動時間備考
新幹線20,250円4時間58分複数割引切符を、組み合わせて安くすることは可能
新幹線(仙台経由)20,540円
 ~20,880円
4時間42分
~4時間59分
ツアー15,300円~片道あたりの
運賃で計算
飛行機13,700円~約3時間20分