ここでは、愛知県の県庁所在地である名古屋市と、北関東に位置し、栃木県の主要都市である宇都宮市の都市間移動についてみていきます。名古屋宇都宮間は約470km離れており、移動手段は新幹線、高速バスの2つが上げられます。栃木県に空港はないので、飛行機での移動手段はありません。それぞれ比較していきます。
東海道新幹線・東北新幹線
![]() ![]() | 名古屋⇔東海道新幹線⇔東京 ⇔東北新幹線⇔宇都宮 | 21,590円(グリーン) 18,980円(指定席) 14,390円(自由席) | 2時間40分 |
はじめに、鉄道の移動について比較します。この場合、新幹線で移動しますが、名古屋東京駅間を東海道新幹線、東京宇都宮間は東北新幹線を利用します。運賃は最安値で14,390円です。移動時間は、最速達の列車で2時間40分です。東北新幹線では、「やまびこ」「なすの」を利用することになり、速達列車である「はやぶさ」は停車しないので利用できません。この区間の停車駅自体は多くないため、各駅の「なすの」を利用しても、「やまびこ」とほとんど変わりません。東海道新幹線を「ひかり」で移動する場合は、停車駅が増えるため、これよりもさらに時間がかかります。運行本数は、いずれも1時間に1本以上は運行されているので、本数については問題ありません。
割引切符についてですが、学生割引(2割引)を除くと、この区間の割引切符はありません。JR東海、JR東日本の2社をまたぐ割引切符が存在しないのが理由です。名古屋東京間は、東海道新幹線の早特ワイド、ぷらっとこだまを利用、東北新幹線ではトクだ値を利用できますが、その場合、別々に切符を購入する必要があります。また、上記の早割切符は、列車と席をあらかじめ指定する形になるので、片方の列車が遅れると、次に乗り換える列車の切符が無効になり、新たに買いなおす必要がでてきます。あまりお勧めできません。
![]() | 名古屋⇔東海道新幹線のぞみ⇔東京 | 早特ワイド28 指定席:9,700円 (通常運賃は自由席で10,560円) |
![]() | 東京⇔東北新幹線やまびこ⇔宇都宮 | トクだ値14 指定席:3,360円 (通常運賃は自由席で4,490円) |
合計運賃13,060円 |
それぞれで一番安い割引切符を利用すると、通常料金よりも1,330円安くなります。
単純に、移動時間は犠牲にして、交通費を節約したいのであれば、東京宇都宮間を在来線で移動する方法もあります。詳しくはこちらで解説しています。
なお、さらに節約したいのであれば、邪道ではあるものの、名古屋熱海間を新幹線、熱海から宇都宮までを、在来線の上野東京ラインで移動する方法もあります。この列車は東京駅を超えて運行されるので、乗り換えなしで移動でき、熱海から宇都宮までの特急券にかかる料金を減らせます。
下記は学生割引の料金になります。
学生割引 | グリーン 20,050円 指定席 14,120円 自由席 12,850円 | 学生証掲示で2割引 |
高速バス(夜行バス)
![]() | 名鉄バスセンター・豊田・岡崎 ⇔名鉄バス⇔佐野・鹿沼・ 宇都宮駅 | 7,000円~ | 夜22時発、朝5時着 |
次に夜行バスを見ていきます。夜行バスは、名鉄バスが1日1便運行しています。このバスは、名鉄バスセンターを発着し、東名豊田・東名岩津・東名本宿に停車、栃木県側は佐野新都市バスターミナル、鹿沼インター、宇都宮駅に停車します。発着は福島の郡山になるので、宇都宮から先も運行します。なお、宇都宮⇔郡山間の移動はできません。運賃は最安値で7,000円です。バスは車中泊する形になるので、上記料金は、宿泊費も含んだ料金です。独立3列シートなので快適ではありますが、完全に横になることはできません。夜に出発し、早朝の5時に到着します。
この区間は、かつて昼に高速バスが運行されていたようですが、現在は運行されていません。夜行バスのみです。日中に高速バスで移動するのであれば、東京名古屋間を高速バス、東京宇都宮間は、在来線や新幹線で移動する必要があります。
まとめ
以上をまとめると、交通費を節約したいのであれば、高速バスになりますが、日中に移動するのであれば、新幹線しか選択肢がありません。もし、日中にバスで移動したいのであれば、東京名古屋間を高速バス、東京宇都宮間は新幹線、在来線を利用するといった方法があります。新幹線の運賃を節約したいのであれば、東京名古屋間のみ新幹線、移動時間は増えるものの、東京宇都宮間を在来線で移動するという方法もあります。この場合、在来線区間は特急券の料金がなくなります。
移動手段比較
通常運賃 | 移動時間 | 備考 | |
新幹線 | 14,390円 | 2時間40分 | 複数割引切符を、組み合わせて安くすることは可能 |
高速バス | 7,000円~ | 夜発朝着 |