名古屋・出雲・松江・米子の移動手段比較(新幹線・高速バス・飛行機・夜行列車)

鳥取県米子市久世 名古屋と都市間の移動

出雲市と松江市はともに島根県に位置しており、前者は出雲大社のある観光都市、後者は島根県の県庁所在地です。米子市は鳥取県西部に位置しており、別の県はあるものの、鉄道では出雲までの沿線上にあるので、このページで同時に扱います。名古屋市と出雲・松江市は約600km以上離れており、移動には鉄道、高速バス、飛行機の3つが上げられます。出雲は観光地とだけあって移動手段は充実しています。それぞれを比較してみていきます。

東海道・山陽新幹線・特急やくも

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ名古屋⇔東海道・山陽新幹線⇔岡山
⇔特急やくも⇔松江・出雲
出雲まで24,960円(グリーン)
17,640円(指定席)
16,580円(自由席)

4時間52分
松江まで22,800円(グリーン)
16,870円(指定席)
15,810円(自由席)
4時間22分
米子まで22,470円(グリーン)
16,540円(指定席)
15,480円(自由席)

4時間

はじめに日中の鉄道での移動について比較します。この場合、名古屋岡山間を新幹線、岡山出雲および松江・米子間を特急「やくも」で移動します。運賃は最安値で、出雲が16,580円、松江が15,810円、米子が15,480円です。この区間は、新幹線と特急を利用し、かつJR東海とJR西日本をまたぐ区間になるので、早特などの割引切符はありません。下記の学生割引のみ利用できます。移動時間は出雲が4時間52分、松江までが4時間22分、米子までが4時間です。岡山から山陰までは、特急で山間部を走るルートなので、時間がかかります。これは、「のぞみ」を利用した場合ですので、「ひかり」を利用した場合、さらに移動時間がかかります。運行本数については、1時間あたり3本~4本の「のぞみ」、1時間あたり1本の「ひかり」が運行されています。なお、広島、博多方面および東京方面へ「のぞみ」が高頻度で運行されているため、わざわざ「ひかり」に乗車するメリットはありません。

学生割引一覧

出雲まで松江まで米子まで
グリーン 23,060円
指定席  15,740円
自由席  14,680円
グリーン 21,010円
指定席  15,080円
自由席  14,020円
グリーン 20,750円
指定席  14,820円
自由席  13,760円

ツアー(鉄道)

次にツアーを見ていきます。ここでは鉄道の個人ツアー(1人1泊)、名古屋から松江への鉄道旅行を例に取り上げます。

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ東京⇔東海道・山陽新幹線⇔岡山
⇔特急やくも⇔松江・出雲
すべて込み
35,200円~
別々に予約した場合
特急:15,810円x2
ホテル:5,000円~
合計:36,620円~
*価格は変動あり。情報はページ作成時直近のものであり、具体的な価格、差額は日によって異なります。

このツアーの場合は、最安35,200円です。移動には新幹線と特急を利用します。これらを別々に予約すると36,620円で、差額にすると1,420円安くなります。これは人数を増やすか宿泊数が増えれば、その分の料金が増えます。また、ホテルの料金は5,000円としていますが、これより高いホテルに宿泊すれば料金が増えます。これを片道当たりの料金に計算(ホテル代5,000円を引いて運賃を2で割る)すると15,100円になります。通常の鉄道切符と比べると、大幅に安くなるわけではありませんが、割引切符がないことを考えると、これでも交通費節約に貢献します。学割が利用できないのであれば、ツアーパックを購入するのが良いでしょう。

名古屋出雲・松江のツアーを検索する

名古屋米子のツアーを検索する

なお、東京や静岡方面からは、夜行列車のサンライズ八雲に乗車できますが、愛知県内の駅は名古屋も含めすべて通過するため、利用できません。

高速バス

JR中国バス
名古屋駅⇔JRバスドリーム号
⇔米子駅・松江駅・玉造・出雲市駅
出雲 6,800円~
松江 6,700円~
米子 6,300円~

21時~23時発 朝6時~7時着
*日によっては、料金の変動あり。

次に高速バスを比較します。高速バスはJR中国バスの夜行便が1便運行されています。夜に出発し、朝および早朝に目的地に到着します。運賃は最安値で6,300円~6,800円です。運賃は変動制なので日によっては高くなることがありますが、それでも鉄道よりは安いです。2Fバスで座席は3列独立シートなので、プライバシーがある程度確保されます。

名古屋については、名古屋駅発着のみで、その先は米子、松江、玉造、宍道、斐川IC、出雲と、米子と島根県東部の各所に停車します。なお、出雲大社には停車しないので、出雲市内と大社間は鉄道、バスなどで移動する必要があります。

名古屋出雲・松江・米子のバスを検索する

飛行機(JAL・フジドリームエアライン)

LCC,格安航空券
名古屋駅⇔空港バス⇔名古屋飛行場
名古屋飛行場⇔飛行機⇔出雲空港
出雲空港⇔空港シャトルバス⇔出雲市および松江駅
名古屋バス:700円
飛行機:8,700円~
出雲方面バス:740円
 松江方面バス:1,050円
合計:(出雲)10,140円~ 
(松江)10,450円~
名古屋バス:約20分
飛行機:1時間5分
出雲方面バス:約30分
 松江方面バス:約35分
合計:(出雲)約2時間55分 
(松江)約3時間~
*飛行機の移動時間は、待ち時間+1時間を加えた時間を表示。

最後に飛行機を見ていきます。名古屋(小牧空港)と出雲空港の間には、フジドリームエアライン、JALの航空便が朝と夕方に2便運行されています。航空券は安いもので8,700円からあり、出雲、松江方面のいずれも、最安値10,000円ちょっとで移動できます。ただし、航空券の価格は変動するので、これよりも高くなることはありますが、比較的安い日のものが購入できれば、新幹線よりも安く移動できるでしょう。移動時間は出雲、松江のいずれも約3時間程度です。乗り換えや待ち時間により、この時間は上下することがあります。

なお、米子方面への直行バスは運行されておらず、また米子空港と名古屋を結ぶ航空便もありません。米子方面へは松江から40分程度かかることを考えると、鉄道を利用した場合よりも少し速い程度です。具体的には約3時間40分ですが、空港と米子市内は離れており、乗り換えも多いことを考えると、乗り換えのない鉄道の方が便利ではあるでしょう。

名古屋出雲空港間の航空券を調べる

まとめ

以上をまとめると、出雲、松江、米子のいずれにおいても、一番安いのは、深夜に移動できる夜行バスです。車中泊する形になるので、宿泊費も兼ねていることを考えると、コストパフォーマンスは高いです。次が飛行機になり、移動時間では飛行機が最速です。ただし、米子が発着であれば、鉄道とは大きく変わりませんし、乗り換えのない鉄道の方が便利でしょう。鉄道は運賃が高く、移動時間も長いことを考えると、松江、出雲方面の場合は、選択肢としては微妙でしょう。

名古屋出雲間の移動手段比較

通常運賃移動時間備考
新幹線+特急16,580円4時間52分
高速バス6,800円~夜発朝着
飛行機10,140円~約2時間55分

名古屋松江間の移動手段比較

通常運賃移動時間備考
新幹線+特急15,810円4時間22分
ツアー15,100円~片道
あたりの
料金で計算
高速バス6,700円~夜発朝着
飛行機10,450円~約3時間

名古屋米子間の移動手段比較

通常運賃移動時間備考
新幹線+特急15,480円4時間
高速バス6,300円~夜発朝着