東京と新潟間は約350kmの距離があります。この距離は東京仙台間とほぼ同じ距離であり、同様に新幹線や多くの高速バスが運行されています。ここでは、上越新幹線と昼行・夜行の高速バス3つを比較していきます。なお、かつては飛行機も運行されていましたが、新幹線の開業後に廃止されました。成田行きの航空便も運行されていましたが、現在は運休となっています。上記を大まかに比較すると以下になります。
運賃:夜行バス≦昼行高速バス<上越新幹線
移動時間;上越新幹線<昼行高速バス<夜行バス
上越新幹線(とき)
東京駅⇔上越新幹線⇔新潟駅 | グランクラス17,570円 グリーン車 14,420円 指定席 10,760円 自由席 10,230円 | 2時間2分 |
はじめに新幹線を比較していきます。上越新幹線ときが東京新潟間を直通で運行しています。この場合、最安値で自由席の10,230円から利用できます。上記料金は、下記の割引切符を利用することでさらに安くすることが可能です。
トクだ値1 | とき指定席 | 9,490円 | 当日までの購入。5~10%割引 ICカードでのみ利用可能 |
トクだ値14 | ときグリーン とき指定席 | 9,940円 7,380円 | 13日までの購入。25~30%割引 ICカードでのみ利用可能 |
新幹線eチケット | ときグランクラス ときグリーン とき指定席 | 17,370円 14,220円 10,560円 | ICカードのみで乗車可能 |
JREPOINT グレードアップ | ときグリーン /グランクラス | 10,560円 | 3,000~6,000ポイント使用 |
金券ショップ | グリーン 指定席 | 13,650円 10,500円 | |
学生割引 | グリーン 指定席 自由席 | 13,270円 9,610円 9,080円 | 学割証明必要 |
各種割引切符が充実しています。この中で一番安いのはトクだ値14の7,380円です。13日前までに座席を予約すればこの価格で新幹線を利用できます。次に使い勝手が良いのはトクだ値1です。こちらは9,490円ですが、この切符の利点は当日乗車前でも購入ができる点です。当日購入で10%切符が割引になるのは良いですね。
移動時間は約2時間です。基本的に「とき」のみで、「たにがわ」は新潟市まで行きません。たにがわは、越後湯沢・高崎までの列車です。運行本数は1時間辺り最低でも1本、多いときは2本運行されています。比較的、時間の融通は利きやすいといえます。
新幹線+宿泊パックツアーを利用する
東京もしくは新潟で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も有効です。これは新幹線もしくは、飛行機の移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い運賃で利用できます。ここでは新潟に宿泊するツアーを取り上げてみていきます。
東京駅⇔上越新幹線 ⇔新潟駅(往復・ホテル1泊) | すべて込み 17,200円~ | 別々に予約した場合 新幹線:10,230円x2 ホテル:5,000円~ 合計:25,460円~ |
ツアーの最安値は17,200円から。これらを個別に予約した場合はホテルを5,000円以上と仮定すると25,460円です。この差額は8,260円安くなる計算です。これらは割引切符の料金を加味しても安い料金になるので、ツアーを利用するメリットはとても大きいと思います。
高速バス(昼行バス)
バスタ新宿・池袋⇔ 泉観光バス⇔新潟駅西口 | 3,000円~4,500円 | 約4時間45分 | |
バスタ新宿・池袋駅・練馬 ・川越⇔西武バス⇔ 新潟駅・万代シティバス *新潟県内複数バス停に停車。 | 2,700円~7,900円 | 約5時間17分 | |
新木馬駅・バスタ新宿⇔ ウィラー⇔長岡駅・新潟駅南口 | 3,000円~4,900円 | 約6時間35分 |
次に日中に運行するバスを見ます。日中は3つのバス会社が運行しています。いずれもバスタ新宿を発着し新潟駅に停車します。運賃は会社によって大きく異なり、最安値は西武バスの2,700円、最高値は西武バスの7,900円です。移動時間もバス会社によって異なり、停車駅の少ない泉観光バスは4時間45分、西武バスは練馬・川越に停車、また湯沢・六日町・小出・小千谷・長岡・栄・三条燕などに停車し約5時間17分運行します。一方で、ウィラーエクスプレスは3社の中で一番長い6時間35分です。比較すると、移動時間を短くしたいのであれば泉観光バス、新潟市以外から利用するのであれば西武バスが便利です。東京側でも練馬・川越(埼玉)から利用するのであれば西武バスです。ちなみにウィラーエクスプレスは長岡駅に停車しますが、昼行バスの西武バスは長岡駅には停車しません。長岡市内を出発・目的地にするのであればウィラーエクスプレスが便利でしょう。運賃については西武バスが高めですが、安いものは3,000円台です。運賃が高めでも各地のバス停に停車するのはメリットです。運行本数は、西武バス以外が1~2本なので多くありません。西武バスに関しては日中が1日6便、2~3時間程度の間隔で運行しています。まとめると、乗降地によってバスを選ぶのか賢い選択肢だと思います。
高速バス(夜行バス)
東京駅・バスタ新宿・羽田空港⇔ さくら観光バス⇔長岡駅・新潟駅南口 *燕三条にも停車。 | 2,590円~5.160円 | 24時発~6時着 | |
東京駅・バスタ新宿⇔ ウェスト観光バス⇔長岡駅・新潟駅南口 *燕三条にも停車。 | 2,890円~4,800円 | 24時発~6時着 | |
東京八重洲・バスタ新宿・池袋⇔ 泉観光バス⇔新潟駅南口 | 3,000円~5,500円 | 24時発~6時着 | |
ディズニーランド・東京駅・池袋 ・さいたま新都心・成田空港⇔ ウィラーエクスプレス⇔ 長岡駅・新潟駅南口 | 4,000円~6,700円 | 22時発~5時着 | |
バスタ新宿・池袋駅・練馬・川越 ⇔西武バス⇔新潟駅・万代シティバス *新潟県内複数バス停に停車。 | 2,700円~7,900円 | 22時発~4時着 |
つづいて夜行バスを見ていきます。夜行バスは5社のバス会社が運行しています。価格の幅は2,590円~7,900円ですが、日にちやシーズン、また直前か数週間先かなどで運賃が異なります。安ければ3,000円台で移動できます。多くのバスが24時ごろ発で6時ごろに目的地に到着します。ウィラーと西武バスはほかのバスよりも早めに出発し、早めに到着します。バス会社によって停車駅が異なり、東京側では新宿・東京駅以外にもディズニーランド・成田、羽田空港また埼玉県の川越、さいたま新都心にも停車します。新潟側はおおむね新潟駅が中心ですが、ウィラー、ウェスト観光バス、さくら観光バスは長岡駅にも停車します。価格の上下はありますが、それはあまり重要ではありません。いずれも新幹線の半分以下の価格ですし、ホテル代を節約できるというメリットもあるからです。昼のバス同様に、乗降地によって利用するバスを選択するのが賢いと思います。
まとめ
以上をまとめると、コストパフォーマンスが高いのは夜行バス・昼行高速バスです。移動時間でみると運賃は高いものの、新幹線を利用するのが圧倒的に有利です。新幹線の場合、トクだ値の割引を利用することで安いチケットを購入できます。トクだ値を利用すれば運賃・移動時間とともに有利になるので、割引切符をうまく利用するのが良いでしょう。なお、片道の運賃でみるとツアーも安いです。宿泊する予定なら、ツアーを利用するのも選択肢になるでしょう。
移動時間比較早見表
移動手段 | 通常運賃 | 最安値 割引運賃 | 移動時間 | 備考 |
上越新幹線 | 10,230円 | 7,380円 | 約2時間 | 割引切符はお先にトクだ値を利用。 |
ツアー | 6,100円 | 〃 | ホテル代5000円を引き、片道あたりの運賃を算出 | |
昼行高速バス | 2,700円 ~7,900円 | 2,700円 | 4時間45分 ~6時間35分 | 運賃は日によって変動あり |
夜行バス | 2,590円 ~7,900円 | 2.590円 | 24時発6時着 | 運賃は日によって変動あり |