名古屋盛岡間の移動手段比較(新幹線・飛行機)

いわて花巻空港、盛岡より南 名古屋と都市間の移動

ここでは、愛知県の県庁所在地である名古屋市と、岩手県の県庁所在地である盛岡市の都市間移動についてみていきます。両都市間は約860km離れており、移動手段は新幹線と飛行機の2つが上げられます。夜行バスは運行していません。ここでは、2つの移動手段について、それぞれ比較していきます。

東海道新幹線・東北新幹線

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ
JR東北・北海道新幹線 はやぶさ号
名古屋⇔東海道新幹線⇔東京
⇔東北・北海道新幹線⇔盛岡
37,000円(グランクラス)
28,980円(グリーン)
22,830円(指定席)
22,290円(自由席)
4時間27分

はじめに、日中の鉄道での移動について比較します。この場合、新幹線で移動しますが、名古屋東京駅間を東海道新幹線、東京盛岡間は東北新幹線を利用します。運賃は最安値で22,290円です。これは自由席を利用した場合ですが、東北・北海道新幹線は速達列車の「はやぶさ」は指定席の料金を合計したものです。自由席と指定席で料金の差額が少ないのは、「はやぶさ」には、自由席が設定されていないのが理由です。なお、グランクラスについては、東海道新幹線には設定されていないので、東京名古屋間はグリーン席を利用した料金を表示します。移動時間は、最速達の列車で4時間27分です。東海道新幹線を「ひかり」、東北新幹線を「やまびこ」で移動する場合は、停車駅が増えるため、これよりもさらに時間がかかります。特に「やまびこ」は、仙台以北で停車駅が増えるタイプの列車が多いので、速達型の「はやぶさ」を利用した方が良いでしょう。運行本数は、いずれも1時間に1本以上は運行されているので、本数については問題ありません。

割引切符についてですが、学生割引(2割引)を除くと、この区間の割引切符はありません。JR東海、JR東日本の2社をまたぐ割引切符が存在しないのが理由です。強引なやり方を使えば、東京名古屋間は早特やぷらっとこだま、東北・北海道新幹線はトクだ値を利用することで安くできます。例えば、東京名古屋間を早特ワイド28で通常運賃より860円安く、東京盛岡間は、トクだ値14を利用して4,000円程度安くできます。

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ名古屋⇔東海道新幹線のぞみ⇔東京早特ワイド28 指定席:9,700円
(通常運賃は自由席で10,560円)
JR東北・北海道新幹線 はやぶさ号東京⇔東北新幹線はやぶさ⇔盛岡トクだ値14 指定席:11,100円
(通常運賃は指定席で14,810円)
合計運賃:20,800円

これらを合わせると、通常運賃よりも1,490円安くなります。ただし、上記のような割引切符を複数利用する方法は、後述する理由からお勧めできません。なぜなら、乗車する列車が指定されることが多い割引切符の場合、乗り換えで、次の指定された列車に乗り遅れた場合、その切符が無効になることがあるからです。例えば、東海道新幹線が東京駅に遅れて到着、その次の東北新幹線に乗車できない場合、東京以北については、新たに切符を買いなおす必要がでてきます。この場合、11,100円のトクだ値が無駄になり、指定席切符14,810円を買いなおす必要があります。これは大きな損失でしょう。1,490円しか安くならないにもかかわらず、指定の列車に乗車できなければ、損をしてしまうことを考えると、東京駅をまたいで、別々の割引切符を利用するのはお勧めできません。

東京盛岡間のトクだ値については、こちらが参考になります。また、下記は学生割引の料金になります。

学生割引グランクラス34,620円
グリーン  35,550円
指定席  20,450円
自由席  19,910円
学生証掲示で2割引

ツアー(鉄道)

次にツアーを見ていきます。ここでは鉄道の個人ツアー(1人)、東北地方から名古屋への往復の旅行ツアー、盛岡駅発を例に取り上げます。

JR東北・北海道新幹線 はやぶさ号
東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ
盛岡駅⇔東北新幹線⇔
東京駅⇔東海道新幹線⇔名古屋駅
すべて込み
38,400円
別々に予約した場合
新幹線:22,290円x2
ホテル:5,000円~
合計:49,580円~
*価格は変動あり。情報はページ作成時直近のものであり、具体的な価格、差額は日によって異なります。

ツアーの最安値は、38,400円です。これらを別々に予約すると49,580円かかりますが、差額にすると11,180円も安くなります。これは1人で1泊の料金なので、人数を増やすか宿泊数が増えれば、その分の料金は増えます。また、夏季や行楽シーズンはこれよりも高くなります。さらに、ホテルの料金は5,000円としていますが、高級ホテルに宿泊すれば料金は増えます。これを片道当たりの料金に計算(ホテル代5,000円を引いて運賃を2で割る)すると、16,700円です。この区間は割引切符がないので、ツアーを利用する方法が、鉄道の運賃を安くする唯一の方法になります。料金もさることながら、ホテルと交通費を一括で予約できるので、別々に予約する手間を減らせます。

盛岡(仙台)名古屋のツアーを検索する

飛行機(フジドリームエアライン・JAL)

LCC,格安航空券名古屋駅⇔空港バス⇔
名古屋飛行場⇔飛行機⇔花巻空港
⇔空港連絡バス⇔盛岡駅
名古屋バス:700円
飛行機:9,900円~
岩手バス:1,500円
合計:12,100円~
名古屋バス:約20分
飛行機:1時間10分
岩手バス:
約45
合計:約3時間15分

次に飛行機を見ていきます。飛行機はJALとフジドリームエアラインの2社が、共同運行で両都市間を運行しています。運行本数は1日3便のみ、朝、昼、夕方にそれぞれ運行されています。運賃は最安値のもので9,900円、バス、空港アクセス鉄道も含めた合計は12,100円です。これは最安値の航空券で、平均は10,000円~20,000円台の航空券が多くなります。それを考えると、新幹線より少し安いか、同じくらいの日が多いと考えた方が良いでしょう。移動時間は、待ち時間の+1時間を含めて3時間15分です。新幹線と比較すると、こちらの方が1時間早くなります。

注意すべき点は、セントレア発着の飛行機ではない点です。小牧に位置する、昔の名古屋空港発着の飛行機を利用します。名古屋駅と空港間の移動はバスになるので、渋滞による遅れには注意が必要です。岩手側も同様に、バスなので移動時間には注意です。花巻空港は、盛岡市から40km離れているので、花巻市街や北上方面には便利ですが、盛岡方面は少し不便です。とはいえ、合計の移動時間は、それでも飛行機の方が速いので、大した問題にはならないでしょう。

小牧花巻空港間の航空券を検索する

ツアーを利用して移動する

飛行機を利用する場合、1泊以上ホテルで宿泊するのであれば、ツアーパックを申し込む方法もあります。これは、1人以上から利用できるツアーを利用します。料金は往復の交通費+宿泊費を含んだ料金で、通常の航空券の価格よりも安い値段で提供されています。ツアーのメリットは、通常価格より割引されるのと、ホテルと合わせて予約できる点です。また、別のサイトでホテルを予約する必要がなく、一括で予約ができるため、時間が節約できます。

名古屋盛岡間のツアー(飛行機)を検索する

まとめ

以上をまとめると、一番コストパフォーマンスが高いのは、交通費、移動時間とともに飛行機です。最安値でなくとも、安いものであれば、新幹線よりも合計の交通費は安くなります。鉄道は、そこまで不利ではないものの、運賃自体が高く、割引切符もないことや、移動時間では飛行機よりも長くなることを考えると、利のある選択肢とは言えないでしょう。ただし、ツアーを利用すれば片道あたりの料金を安くできるので、その場合、選択肢に入るでしょう。

移動手段比較

通常運賃移動時間備考
新幹線22,290円4時間27分複数割引切符を、組み合わせて安くすることは可能
ツアー(鉄道)16,700円料金は、片道あたりを表示
飛行機12,100円~約3時間15分