名古屋市と沖縄(那覇空港)の間の移動手段について比較していきます。両都市間は陸路での移動はできないので、空路での移動のみです。飛行機で安く移動する手段には格安航空(LCC)、格安航空券の2つがあります。いずれも中部国際空港と那覇空港を利用します。小牧空港には運行する航空便はありません。この区間は複数の航空会社が運航しているので、どの航空会社が安く移動できるか?それぞれ比較していきます。
格安航空LCC(ジェットスター・ピーチ)
セントレア⇔LCC(ジェットスター ・ピーチ)⇔那覇空港 | 5,770円~ | 約2時間10分 |
はじめに格安航空(LCC)です。LCCはジェットスターとピーチの2つが就航しています。最安値の価格では5,770円から購入できます。LCCのメリットはなんといっても航空券の価格が安いことが特徴で、比較的、直近の予約でも10,000円以下の航空券を予約できます。ピーチとジェットスターの比較では、全体的にピーチの方が航空券の価格が安い傾向にあります。
移動時間は約2時間10分程度です。運行本数に関しては、LCCの場合、1日2~3本程度とあまり多くありません。運行時間も日中のお昼前と夜の7時のみと偏っています。そのため、あまり時間の融通が利かないのが難点です。
LCCを利用する際の注意点
格安航空(LCC)はその安い価格が最大のメリットですが、ピーチやジェットスターなどのウェブサイトで直接予約する場合、基本的には予約便の変更・キャンセル・受託手荷物・座席指定ができません。これらは有料になるので、上記の価格に+手数料が必要になります。もしくは、これらサービスを利用したい場合、それらサービスを含めたオプションを選択する方法があります。若干値段が高くなりますが、上記のサービスが利用可能になります。
例えばピーチ便の場合、シンプルピーチ(機内持ち込み手荷物のみ)、バリューピーチ(変更・キャンセル・受託手荷物・座席指定あり)、プライムピーチ(バリューピーチのサービスに加え、受託手荷物2個、スマートシート指定無料)の3つがあります。シンプルピーチの場合、上記の価格のケースだと、6,000円台の価格ですが、バリューピーチの場合は約8,500円、プライムピーチの場合は約10,500円です。つまり、プライムピーチを選択すると約2倍以上の価格になるということです。
もっとも、一番高いオプションを選択しても10,500円ですから、通常価格に比べれば圧倒的に安いです。中間のバリューピーチを選択しても8,500円ですから、その値段で各種サービスが受けられると考えると、通常航空券と比較しても圧倒的にコストパフォーマンスは高いでしょう。
MCCミドルコストキャリア(スカイマーク・ソラシドエアー)
セントレア⇔スカイマーク ・ソラシドエアー⇔那覇空港 | 約6,880円~ (平均12,000円) | 約2時間10分~2時間25分 |
次に中堅航空会社(MCC)について見ていきます。価格帯としてはLCCと通常航空会社(FCC)の中間にあたる会社でスカイマーク・ソラシドエアーが運行しています。価格は安いもので6,880円のものがありますが、おおよそ12,000円の価格の航空券が多いのが特徴です。スカイマークでは、いま得(3日前予約)割引、ソラシドエアーではバーゲン60(60日前予約)を利用することでLCC並みの価格に抑えられます。
移動時間は約2時間10分~2時間25分です。運行本数はLCC同様、1日3本程度となり、時間の融通は利きにくいのが難点です。
MCCミドルコストキャリアについて
MCCはLCCとFCC(通常の航空会社)の中間にあたる会社で、料金・サービスともにLCCとFCCの中間の質を提供しています。具体的には早割のチケットが購入可能、座席指定が無料、受託手荷物は一定量までは無料(追加料金がかからない)、予約変更・取り消しが可能などです。もっとも取り消しに関しては、利用した割引の種類によっては、利用できないもの、手数料がかかるもの、全額返金されないものなどがあります。MCCでは各種割引があり、上記価格(6,000円~12,000円)は割引を利用した価格にです。通常価格の航空券も提供されており、その場合はFCCとほぼ変わらない(3万~4万円)価格です。FCCとの違いは、FCCは安い価格の航空券は数カ月先でないと入手できないのに対し、MCCは比較的直近(1カ月先)でも安い航空券が購入しやすい点があります。
格安航空券(JAL・ANA)
セントレア⇔ANA・JAL⇔那覇空港 | 13,880円~ | 2時間20分 |
最後にFCCキャリア(JALとANA)を見ていきます。こちらは格安航空券を利用します。通常価格は約43,000円ですが、格安航空券を利用することで最安値13,880円から利用できます。移動時間は約2時間20分です。LCCやMCCに比べると運行本数は多く1日7便程度あり、比較的どの時間帯化からも利用しやすいメリットがあります。
通常の航空券においても、ANAには複数の割引制度があり、チケットが割引になるのはバリュー・ビジネス切符・株主優待割引などです。JALにもカード割引や株主優待割引などがあり、それらを利用することで安い航空券を購入できます。このほか、ANAに関しては事前予約で安いチケットを購入できます。特に2~3カ月先の航空券ほど価格は安くなるので、事前に旅行などの予定が立っているのであれば、数カ月先でも購入した方が良いでしょう。
ただし、ゴールデンウィークやお盆、および年末年始などの行楽シーズン、土日、また学生が休みになる夏季・冬季・春季の休み時期は全体的に料金が高くなる傾向があります。逆に平日や旅行客の少ないオフシーズンは安くなる傾向にあります。これは航空券だけでなく、ホテルやレンタカーにも同じことがいえるので、安く移動したいのであれば、混雑するシーズンを外すのが良いでしょう。
ツアーを利用して移動する。
飛行機を利用する場合、1泊以上ホテルで宿泊するのであれば、ツアーパックを申し込む方法もあります。これは1人以上から利用できるツアーを利用します。料金は往復の交通費+宿泊費を含んだ料金で、通常価格よりも安い値段で提供されています。ツアーのメリットは、通常価格より割引されるのと、ホテルと合わせて予約できる点です。また、別のサイトでホテルを予約する必要がなく、一括で予約ができるため、時間の節約です。ホテル以外にもレンタカーがセットになったプランもあり、沖縄を車でドライブするのであれば、すべてをまとめて予約ができるので良いでしょう。
まとめ
以上をまとめると、飛行機での移動時間はいずれも2時間10分~25分です。待ち時間を+1時間とするのであれば、約3時間20分程度を見積もっておくのが良いでしょう。とにかく最安値で移動したいのであれば、ジェットスターやピーチのLCCの一番安いオプションを選択するのが良いでしょう。それ以外では、スカイマークのいま得、ソラシドエアーのバーゲン60割引を利用することで、LCC並みの安い価格で利用できます。LCC並みとはいかなくても、割引や格安航空券を利用することで、約12,000~13,000円で移動できます。
航空会社比較早見表
航空会社 | 航空券価格 | 備考 |
LCC(ジェットスター・ピーチ) | 5,770円~ | 機内持ち込みのみのオプション価格。 |
MCC(スカイマーク・ソラシドエアー) | 6,880円~ | いま得・バーゲン60など割引充実。 |
FCC(JAL・ANA) | 13,880円~ | 数カ月前から予約。 |