名古屋高崎・前橋の都市間移動(新幹線・高速バス)

前橋市群馬県庁 名古屋と都市間の移動

ここでは、愛知県の県庁所在地である名古屋市と、北関東に位置し、群馬県の主要都市である高崎市と前橋の都市間移動についてみていきます。前者は新幹線の駅がある交通の要所、後者は県庁のある県庁所在地です。名古屋高崎間は約480km離れており、移動手段は新幹線、高速バスの2つが上げられます。それぞれ比較していきます。

東海道新幹線・上越新幹線

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ
E7系上越新幹線
名古屋⇔東海道新幹線⇔東京
⇔上越・北陸新幹線⇔高崎
⇔両毛線⇔前橋
25,070円(グランクラス)
21,920円(グリーン)
15,990円(指定席)
14,720円(自由席)
高崎:2時間43分
前橋:3時間15分
*移動時間は、速達列車を利用した時間を表示。
*グランクラスの料金は、東海道新幹線はグリーン席の料金で利用。

はじめに、鉄道の移動について比較します。この場合、新幹線で移動しますが、名古屋東京駅間を東海道新幹線、東京高崎間は北陸・上越新幹線、前橋へ向かう場合は、在来線の両毛線に乗り換えて移動します。運賃は最安値で14,720円です。高崎、前橋どちらも同じ料金です。移動時間は、最速達の列車で、高崎まで2時間43分、前橋まで3時間15分です。前橋まで行く場合、在来線の移動は、乗り換えも含めて、+30分以上かかることになります。東京高崎間は北陸・上越新幹線の、「たにがわ」「とき」「あさま」を利用することができ、移動できる列車タイプが豊富です。この区間は距離が短く、停車駅も少ないため、どの列車を利用しても大きく時間は変わりませんが、移動時間を最小限にするのであれば、通過駅の多い「とき」「はくたか」が良いでしょう。速達列車である「かがやき」は高崎駅には停車しないので利用できません。ただし、東海道新幹線を「ひかり」「こだま」で移動する場合は、停車駅が増えるため、これよりもさらに時間がかかります。運行本数は、いずれも1時間に1本以上は運行されているので、本数については問題ありません。

割引切符についてですが、学生割引(2割引)を除くと、この区間の割引切符はありません。JR東海、JR東日本の2社をまたぐ割引切符が存在しないのが理由です。名古屋東京間は、東海道新幹線の早特ワイド、ぷらっとこだまを利用、上越・北陸新幹線ではトクだ値を利用できますが、その場合、別々に切符を購入する必要があります。また、上記の早割切符は、列車と席をあらかじめ指定する形になるので、片方の列車が遅れると、次に乗り換える列車の切符が無効になり、新たに買いなおす必要がでてきます。あまりお勧めできません。

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ名古屋⇔東海道新幹線のぞみ⇔東京早特ワイド28 指定席:9,700円
(通常運賃は自由席で10,560円)
JR東北・北海道新幹線 はやぶさ号東京⇔東北新幹線たにがわ⇔宇都宮トクだ値14 指定席:3,360円
(通常運賃は自由席で4,490円)
合計運賃13,060円

それぞれで一番安い割引切符を利用すると、通常料金よりも1,660円安くなります。

単純に、移動時間は犠牲にして、交通費を節約したいのであれば、距離の短い東京高崎・前橋間のみ、在来線である高崎線で移動する方法もあります。詳しくはこちらで解説しています。

さらに節約したいのであれば、邪道ではあるものの、名古屋熱海間を新幹線、熱海から高崎、前橋までを、在来線の上野東京ラインで移動する方法もあります。この列車は東京駅を超えて運行されるので、乗り換えなしで移動できます。基本的には高崎まで乗り換えはなく、列車によっては、特に朝夕は、熱海前橋間で乗り換えなしの列車もあります。在来線での移動になるため、特急券にかかる料金を減らせます。ただし、混雑で座席に座れないこともあります。これが嫌であれば、グリーン車のグリーン券を別料金で利用することで、確実に着席して移動できます。

下記は学生割引の料金になります。

学生割引グランクラス23,460円
グリーン 20,310円
指定席  14,380円
自由席  13,110円
学生証掲示で2割引

高速バス(夜行バス)

日本中央バス名古屋駅・金山駅⇔シルクライナー
⇔藤岡IC・高崎駅・前橋駅
7,400円夜23時発、朝5時着
*バスの運賃は日によって変動あり。

次に夜行バスを見ていきます。夜行バスは、日本中央バスが1日1便運行しています。このバスは、名古屋発着ではなく、大阪発着で、京都に停車した後、名古屋に立ち寄るバスです。名古屋側では名古屋駅と金山駅にのみ停車、群馬県側は上信越自動車道の藤岡IC、高崎バスターミナル、高崎駅ほか、新前橋駅、前橋駅、前橋バスターミナルなどに停車します。運賃は7,400円から。夜に出発し、早朝の5時に到着します。

この区間は、かつて昼に高速バスが運行されていたようですが、現在は運行されておらず、夜行バスのみです。また、名古屋発着のバスも運行されていたようですが、現在は関西方面のバスに統一されています。日中に移動するのであれば、新幹線、または東京名古屋間の東名バス、東京群馬間バスを乗り継いで移動する必要があります。群馬方面は、東京駅発着のバスはないので、バスタ新宿で乗り換える必要があります。

名古屋高崎、前橋間(群馬)の高速バスを検索する

まとめ

以上をまとめると、前橋、高崎いずれも、交通費を節約したいのであれば、高速バスになります。ただし、高速バスは夜行便なので、日中に移動するのであれば、新幹線しか選択肢がありません。もし、日中にバスで移動したいのであれば、東京のバスタ新宿で、別々のバスに乗り換える必要があります。もっとも、移動時間が大幅に増えるので、あまりお勧めできるものではありません。東京と群馬の区間は、100kmの距離なので、新幹線でなく在来線で移動する方法も選択肢になります。その場合、特急券料金を節約できます。

移動手段比較

通常運賃移動時間備考
新幹線14,720円2時間43分
~3時間15分
複数割引切符を、組み合わせて安くすることは可能
高速バス7,400円~夜発朝着