高知は四国南部に位置し、高知県の県庁所在地です。大阪と高知は約295km離れており、移動手段は陸路で新幹線と特急、高速バス、飛行機の3つがあります。フェリーはかつて運行されていましたが、現在は廃止されています。ここではそれぞれを比較してみていきます。
鉄道(新幹線と特急)
大阪⇔東海道線⇔新大阪 ⇔山陽新幹線⇔岡山 ⇔特急南風⇔高知 | 自由席:11,440円 指定席:12,820円 グリーン席:17,360円 | 3時間40分~ |
はじめに鉄道を見ていきます。鉄道では大阪岡山間を新幹線及び在来線、岡山高知間を特急南風に乗り継いで移動します。この場合最安値は自由席の11,440円、移動時間は最速で3時間40分です。乗り換えが2回あるため、乗り換えがスムーズに進まなければこれ以上の時間がかかります。新幹線は運行本数が1時間辺り3本~6本と多く、特急は1時間辺り1本あります。そのため時間の融通は比較的効きます。
この区間には下記の割引切符が利用できます。主にJR四国が販売するサービスがあります。
割引サービス | 運賃 | 備考 |
バリ得四国 | 指定席:10,400円~12,200円 | 新大阪発のみ |
こだま指定席往復切符 | 指定席:12,340円 (片道:6,170円) | 2名以上から利用可能 高知発大阪市内着、e5489 |
阪神往復フリーきっぷ | 指定席:17,790円 (片道:8,895円) | 新幹線・特急と阪神圏の在来線4日間乗り放題、四国発 |
阪神往復フリー切符(土日2日) | 指定席:16,690円 (片道:8,345円) | 新幹線・特急と阪神圏の在来線乗り放題、四国発 |
阪神往復フリーしおかぜ・南風グリーンきっぷ | 指定席:20,270円 (片道:10,135円) *特急はグリーン席 | 新幹線・特急と阪神圏の在来線乗り放題、四国発 |
学割 | 自由席:10,090円 指定席:11,470円 グリーン席:16,010円 | 学割証明必要 |
この中で一番安いのは、こだま指定席往復切符の片道6,170円、次が四国発限定の阪神往復フリー切符の片道8,345円、往復フリー切符の片道8,895円の順なります。大阪発の場合、学割の10,090円、バリ得の10,400円です。注意が必要なのは、一部の切符は発着地が指定されている点です。例えばバリ得は新大阪発限定のツアー商品であり、大阪市内の在来線を利用する場合は別に運賃を払う必要があります。また往復フリー切符は四国発のJR四国ツアーの商品なので、関西発は利用できません。
高速バス
須崎・伊野・高知 ⇔高知エクスプレス⇔なんば駅・大阪駅 | 6,900円 | 5時間43分 | |
須崎・伊野・高知 ⇔京阪神ドリーム号⇔なんば駅・大阪駅 | 〃 | 23時発7時着 |
次に高速バスを見ていきます。高速バスは昼行便と夜行便の2便あります。いずれも運行会社は同じです。運賃は片道6,900円、移動時間は約5時間45分です。日中の運行本数は12便、夜行便は2便あります。須崎、伊野発着、京都発着便に関しては日中は1便~2便のみで、それ以外はすべて高知発大阪着になります。長距離を走ることになるので、移動時間はかなり長くなります。そのため3列シートの高速バスも運行されているため、快適性はある程度確保されています。渋滞については、行楽シーズンや休日の朝、夕方は遅れることがあります。平日でも関西圏の道路事情によっては遅れることがあり、上記上の時間がかかることがあります。
高速バスは割引切符もあります。以下が割引切符になります。
往復割引切符 | 12,500円 (片道6,250円) |
回数券(4枚綴り) | 25,000円 (片道6,250円) |
学割切符 | 5,520円 |
飛行機(格安航空券)
大阪(梅田)⇔空港バス⇔伊丹空港 ⇔ANA⇔高知空港 ⇔空港バス⇔高知駅 | 大阪バス:650円 ANA:9,180円~ 高知バス:900円 合計:10,730円~ | 大阪バス:30分 ANA:45分 高知バス:45分 合計:約3時間 |
次に飛行機を見ていきます。大阪高知間は伊丹空港を発着として、ANAが1日6便運航しています。運賃は格安航空券を利用すれば9,000円台から、空港連絡バスを含めると最安値は10,730円になります。もう少し先(数か月先)の航空券を予約すれば8,000円台のものもあるので、その場合は8,500円程度で移動できます。移動時間はすべてを含めて約3時間になります。
飛行機の場合、乗り換えが2回あることや空港の待ち時間があるので、思ったよりも移動時間がかかります。空港での待ち時間を減らせるのであれば2時間30分くらいまでに短くすることができますが、遅れた場合のリスクがあります。なお、これは大阪駅発着としているので、これが伊丹空港周辺が発着であれば2時間30分程度まで短くできるでしょう。
ツアーを利用する(鉄道)
大阪もしくは高知で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も選択肢の1つです。これは新幹線もしくは、飛行機の移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い運賃で利用でき、別々で予約する手前を減らせます。大人1人から利用できます。具体例をあげてみていきます。
区間 | ツアー価格 | 単独で申し込んだ場合 | |
新大阪駅⇔JR山陽新幹線⇔高知駅 (ホテル1泊あり) | 25,400円~ | 往復運賃:22,880円 ホテル:5,000円~ 合計:27,880円~ |
最後にツアーを利用する場合を見ていきます。ホテルは比較的安いビジネスホテル5、000円を1泊利用するものと仮定します。ツアーは鉄道のツアーを比較します。ツアーには航空券とホテルがセットになったプランも存在しますが、比較すると鉄道の方が圧倒的に安いのでここには掲載しません。ツアーは25,000円台から利用できますが、ツアーを利用せずに個別に申し込んだ場合27,880円になり、差額は2,880円になります。ツアーの方が安い計算になります。価格は日によって変動するので、もっと安い料金で利用できる日もあります。
まとめ
以上をまとめると、交通費が安いのは高速バス、JRのツアー、次が航空券、鉄道の順になります。移動時間の面では飛行機、鉄道の順番になります。鉄道は割引切符を利用すれば、片道10,000円以下で移動することも可能です。飛行機でも格安航空券を利用することで可能ですが、価格が変動するので難しいです。コストパフォーマンスや予約の手間を軽減するのであれば、ツアーも選択肢に入るでしょう。宿泊費節約も視野に入れるのであれば、夜行バスはとても良い選択肢になります。下記に早見表を掲載しておきます。
移動手段 | 通常運賃 | 最安値運賃 | 移動時間 | 備考 |
鉄道 | 11,440円 | 6,170円 | 3時間40分~ | 最安値は高知発のこだま指定席往復切符 |
高速バス | 6,900円 | 5,520円 | 5時間43分 | 最安値は学割切符 |
飛行機 | 10,730円~ | 3時間 | 最安値は格安航空券 | |
ツアー | 7,700円~ | 3時間40分 | 通常運賃は、ホテル代を‐5,000円差し引き片道運賃で計算 |