京阪神岡山の移動(山陽新幹線・高速バス・在来線比較)

山陽新幹線岡山駅 関西主要都市と都市間の移動

京阪神都市圏と岡山は約180kmの離れており、両都市間の移動には新幹線と高速バス・JR在来線のみの3つの手段があります。ここでは、京都駅、大阪駅、三宮駅、岡山駅を起終点としてそれぞれの移動手段を比較していきます。3つの手段をおおまかに比較すると以下になります。

運賃: JR在来線≦高速バス<新幹線

移動時間:新幹線<JR在来線<高速バス

山陽新幹線

JR東海道・山陽新幹線のぞみ号京都駅⇔東海道
・山陽新幹線⇔岡山駅
グリーン席:11,760円
  指定席:8,100円
  自由席:7,140円
1時間~
JR東海道・山陽新幹線のぞみ号大阪駅⇔JR東海道線
⇔新大阪駅⇔山陽新幹線
⇔岡山駅
グリーン席:8,730円
  指定席:6,460円
  自由席:5,610円
1時間10分~
JR東海道・山陽新幹線のぞみ号三宮駅⇔市営地下鉄
⇔新神戸駅⇔山陽新幹線
⇔岡山駅
グリーン席:8,500円
  指定席:6,230円
  自由席:5,380円
55分~
*指定席、グリーン車の料金は、左からひかり・さくら、のぞみ・みずほの料金を表示。

新幹線は山陽新幹線を利用しますが、大阪新大阪駅間は在来線を利用し、新大阪で乗り換えます。神戸の場合は、三ノ宮駅と新神戸駅間は地下鉄を利用します。運賃は自由席で5,380円~7,140円です。上記価格は、下記割引切符を利用することで、さらに安くできます。

京都大阪神戸
e特急券グリーン:11,390円
指定席:7,730円
自由席:7,100円
8,420円
6,150円
5,610円
8,190円
5,920円
5,380円
会員制
当時予約可能
EX予約サービスグリーン:11,390円
指定席:7,730円
自由席:7,090円
8,590円
6,320円
5,780円
8,190円
5,920円
5,380円
有料会員
当日予約可能
(早特は3日前)
スマートEX予約サービスグリーン11,560円
指定席:7,900円
自由席:7,140円
8,700円
6,430円
5,780円
8,300円
6,030円
5,380円
無料会員
当日予約可能
こだま指定席切符指定席:———4,600円4,270円2人以上限定。前日購入可能
行こっかこだま指定席:———4,970円4,610円
Westerポイント特急券指定席:———5,610円5,380円500ポイント使用
Westerポイント
アップグレードグリーン
グリーン:——-6,610円6,380円1000ポイント使用
金券購入自由席:6,800円5,520円4,820円新幹線区間のみ
学割グリーン11,010円
指定席:7,350円
自由席:6,390円
8,110円
5,840円
4,990円
7,970円
5,770円
4,850円
学割証明必要
**記載がなければ、上記料金は在来線区間も含む。

この中で最も安いのはこだま指定席切符、次はJR東海ツアーズの「行っかこだま」、最後が学割です。こだま指定席切符は、山陽新幹線の「ぷらっとこだま」のような切符で、こだま号限定で新幹線を安い運賃で利用できます。これはe5489のネットサービスに会員登録することで利用できます。前日までに購入が可能ですが、2人以上の利用が条件であり、1人のみでは利用できません。家族や友達と旅行するときに利用できる切符といえます。一方で、1人の場合は「行こっかこだま」、学割、金券ショップで自由席切符を購入するのが良いです。この切符とWesterpoint関連の切符は、JR西日本の切符なので、JR東海の駅である京都発着では利用できません。なお、「バリ得」というぷらっとこだまに似た格安切符も販売されていますが、こちらは下の別枠で説明します。

「行こっかこだま」は、JR東海が発売するツアー商品で、山陽新幹線のぷらっとこだま版のようなものです。これを利用することで、山陽新幹線の区間を安く移動できます。

行こっかこだまを検索する

移動時間は、50分~1時間10分以下ですが、これは最速である「のぞみ」で移動した場合です。「ひかり」「こだま」で移動する場合は、上記よりも時間がかかります。新大阪の移動時間が京都よりも長いのは、在来線の乗り換えに時間がかかるのが理由です。乗り換えの時間は、待ち時間も含めると、おおむね20分~30分程度と見積もっておけばよいでしょう。運行本数は非常に多く1時間辺り5~7本あります。岡山駅は全列車が停車するため、どの時間帯でも時間の融通が利きやすく利用しやすいのが特徴です。

新幹線+宿泊パックツアー・バリ得こだま・ひかりを利用する

大阪もしくは岡山で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も有効です。これは新幹線もしくは、飛行機の移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い運賃で利用できます。ここでは具体例を1つあげて見ていきます。

JR東海道・山陽新幹線のぞみ号新大阪駅⇔山陽新幹線
⇔岡山駅(往復・ホテル1泊)
すべて込み
13,400円~
別々に予約した場合
新幹線:5,610円x2
ホテル:5,000円~
合計:16,220円~
*価格は変動あり。情報はページ作成時直近のものであり、具体的な価格、差額は日によって異なります。

ツアーとホテルの価格は変動があるので、日によって大きく異なりますが、上記の差額を見ると、個別に予約するよりも2,820円安くなります。また、ホテルと新幹線を一括で予約ができるので、その分の手間が省けるのもメリットです。なお、上記ツアーは新大阪発なので、在来線を利用する場合はその分の運賃が追加かかりますが、出発が大阪近郊であれば、それでもツアーが安いことには変わりありません。

大阪岡山のツアーを検索する

JR東海のツアーを検索する

バリ得こだま・ひかり

また、日本旅行が販売しているバリ得こだま・ひかりという格安切符も利用できます。これは、新大阪・新神戸⇔岡山・新倉敷間で利用できる日本旅行のツアー商品で、1人利用可、座席指定可能、前日まで購入可能な、通常価格よりも大幅に安い切符です。価格は下記になりますが、新大阪から岡山間は5,000円で利用できます。のぞみ号は利用できませんが、こだまを含めひかり号も利用できるため、安く速く移動できる切符としてコストパフォーマンスが高いです。

岡山新倉敷
新大阪5,000円6,100円
新神戸4,700円5,000円
*大阪~新大阪間の在来線の運賃は含まれません。この区間は+170円の乗車券が必要になります。

バリ得こだま・ひかりを検索する

高速バス(昼行・夜行バス)

下津井電鉄・両備ホールディングス京都駅⇔京都エクスプレス⇔山陽・岡山駅4,050円4時間27分
両備エクスプレス大阪駅・なんばOCAT・USJ
⇔吉備エクスプレス⇔山陽・岡山駅
*夜行バスあり
3,400円3時間10分
両備エクスプレス三宮BT⇔両備エクスプレス⇔
山陽・岡山駅
2,900円3時間35分

次に高速バスを見ていきます。高速バスは両備バス・JR中国バス・下津井電鉄などが運営する高速バスが、それぞれの都市へ1便ずつ運行されています。運賃は、通常料金で2,900~4,050円、往復割引などもあるので、ネット予約で安くできます。移動時間は3~4時間30分程度です。基本的に、岡山市内では岡山IC、岡山大学などに停車、また山陽ICに停車しますが、それ以外はノンストップです。運行本数は、大阪便は多く1日15便以上、1時間に1本運行されています。ただし、大阪駅発着が多く、なんばOCAT、USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)発着は1日数便のみです。京都便は少なく1日4便、神戸便は1日3便のみです。なお、京阪神都市圏は、一般道、阪神高速、名神・山陽道・中国道といった交通量の多い路線を走行するので、混雑により遅れることがあります。通常期は、渋滞で遅れることは少なく、むしろ定刻より早く到着することもありますが、休日や行楽シーズンは混雑で遅れが生じることがあります。

両備バスの高速バスの情報を調べる

JR東海道・山陽本線(在来線)

山陽本線新快速京都駅⇔東海道
・山陽本線⇔岡山駅
*乗り換えあり
3,740円3時間52分~
山陽本線新快速大阪駅⇔東海道
・山陽本線⇔岡山駅
*乗り換えあり
3,080円2時間54分
山陽本線新快速三宮駅⇔東海道
・山陽本線⇔岡山駅
*乗り換えあり
2,640円2時間46分~

最後に、新幹線を使わない在来線のみでの移動を見ていきます。この場合、東海道線・山陽本線を利用します。料金は新幹線の特急料金を引いて2,640円~3,740円です。移動時間は乗り換えの回数によって変わりますが、2時間46分~3時間52分、いずれの都市からでも、高速バスよりも速い移動時間です。京都姫路間および相生間は、快速・新快速が高頻度で走っているので、これらを利用します。運行本数は多い区間ですが、姫路まで行くのは1時間辺り3本~5本です。なお、特急「はまかぜ」鳥取行き、スーパーはくと倉吉行きも姫路まで利用できますが、この場合は、自由席特急券が余分にかかります。相生岡山間は普通列車を利用します。こちらの運行本数は、1時間辺り1本です。乗り換えは姫路で最低でも1回、多い場合は2回必要です。相生以西の運行本数が少ないので、姫路・相生で乗り継ぎに時間があると、上記以上の移動時間がかかります。JR西日本の列車は、基本的にクロスシート車両なので、着席できればそれなりに快適に移動ができます。しかし、京阪神都市圏は利用者が多く混雑しているので、着席は期待しない方が良いでしょう。

まとめ

上記の3つの交通手段を比較すると、いずれの都市においても、一番運賃が安いのはJR在来線です。ただし、快適性は決して高くなく、混雑し乗り換えも必要です。移動時間がもっとも速いのは新幹線で、新大阪や新神戸での乗り換えを考慮しても、圧倒的に速く移動できます。高速バスは、在来線の次に安く、割引を利用すれば在来線とほぼ同じ運賃で移動できます。快適性に関しては、乗り換えはなく着席もできるので快適ですが、移動時間はかかります。また、渋滞によって遅れることがあります。なお、新幹線のバリ得・こだま指定席切符を利用すれば、新大阪・新神戸については、4,700円~5,000円で利用でき、かつ1時間30分以下で移動できます。さらにJR東海の「行こっかこだま」も安く、4,600円~4,900円と破格であり、これらが一番コストパフォーマンスが良いです。往復で移動し、宿泊もするのであれば、ツアーのコストパフォーマンスも良く、片道当たりの運賃は安くなります。

移動手段比較早見表(京都)

移動手段通常運賃割引最安値運賃移動時間備考
東海道・
山陽新幹線
7,140円6,800円1時間金券ショップの金券が最安値
高速バス4,050円———-4時間27分
在来線3,740円———-3時間52分乗り換え複数回あり

移動手段比較早見表(大阪)

移動手段通常運賃割引最安値運賃移動時間備考
山陽新幹線5,610円4,600円1時間10分こだま指定席切符を利用
高速バス3,400円———-3時間10分
在来線3,080円———-2時間54分乗り換え複数回あり
ツアー4,200円———-1時間10分~30分宿泊費を引いて片道の料金で計算

移動手段比較早見表(神戸)

移動手段通常運賃割引最安値運賃移動時間備考
山陽新幹線5,380円4,270円55分こだま指定席切符を利用
高速バス2,900円———-3時間35分
在来線2,640円———-2時間46分乗り換え複数回あり