手軽に利用できる金券ショップの格安切符のメリットとは?

金券ショップ,新幹線格安切符
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金券ショップとは、金券を取り扱うお店のことをいい、チケットショップとも呼ばれます。金券ショップには格安切符(回数券のバラ売り切符や、株主優待券など)が販売されており、それらを購入することで通常運賃よりも安い料金で、新幹線や特急列車、高速バス、航空機を利用できます。ここでは、どのような切符があるのか、金券ショップを利用することで具体的にいくら安くなるのか?また、メリットとデメリットなどをそれぞれ解説していきます。

金券ショップで売られている切符と価格の具体例

金券ショップで売られている格安切符には以下のようなものがあります。

回数券のバラ売り切符

6枚つづりなどの回数券が1枚単位もしくは複数で売られています。自由席の切符が多いですが、指定席の切符を取り扱っているお店もあります。有効期限は回数券と同じ期間(約2カ月です。ゴールデンウィーク、お盆、年末期間は使用できません。

区間通常運賃回数券の運賃1枚あたり(差額)
山陽新幹線ひかり・こだま号京都駅⇔東海道新幹線⇔静岡駅自由席:9,900円自由席:9,500円(400円)
山陽新幹線ひかり・こだま号浜松駅⇔東海道新幹線
⇔小田原駅
自由席:5,610円自由席:5,220円(390円)
山陽新幹線ひかり・こだま号東京駅⇔東海道・山陽新幹線
⇔新大阪駅
自由席2枚:27,700円
(1枚あたり13,850円)
自由席2枚25,400円(2,300円)
(1枚あたり12,700円)
株主優待券

JR各会社の株主が利用できる優待券です。これが金券ショップで売られており、これを購入し切符購入時に利用することで、1枚につき1回あたり、通常運賃よりも1割~5割安い料金で利用できます。割引は自由席・指定席・グリーン車のいずれにも利用できます。グランクラスや寝台席の場合は、それらにかかる部分は割引されず、乗車券のみ割引が可能です。他の割引との併用はできません。株主券は1枚から複数枚で売られているタイプのものがあります。優待券の有効期限は1年、値段は1枚あたり2,000~3,000円程度です。

区間通常運賃株主優待券+割引使用後の切符
(差額)
備考
九州新幹線つばめ・みずほ・さくら博多駅⇔九州新幹線
⇔鹿児島中央駅
10,110円優待券:~2,800円~
自由席特急券:4,550円
合計:7,350円(2,760円)
JR九州の優待券で
在来線乗り放題
山陽新幹線ひかり・こだま号広島駅⇔山陽新幹線
⇔新大阪駅
9,890円優待券:~4,000円~
割引後の切符:4,940円
合計:8,940円(950円)
JR西日本の優待券で
50%割引
山陽新幹線ひかり・こだま号新大阪駅⇔東海道新幹線
⇔東京駅
13,870円優待券:~900円~
割引後の切符:12,480円
合計:13,380円(490円)
JR東海の優待券で
10%割引
東北・北海道新幹線大宮駅⇔東北新幹線
⇔盛岡駅
13,200円優待券:~2,950円~
割引後の切符:7,920円
合計:10,870円(2,330円)
JR東日本の優待券で
40%割引
*料金は自由席の料金。

優待券の割引率は、各JRの会社ごとに異なります。株主優待券についてはこちらで詳しく解説しています。

青春18きっぷ

青春18きっぷは、1枚の切符で5回、主に1枚の切符につき1日、在来線の鉄道が乗り放題になる切符です。学生が休みになる夏季・冬季・春季の休み期間のみ有効の切符です。この切符は未使用のものや、1回使用済みで残り4回という形で売られていることがあります。ただし、こちらは新幹線や特急列車には利用できません。

金券ショップのメリット・デメリット、その他の特徴など…

直前購入が可能。制約がない

金券ショップのメリットは、安い切符を購入できることはもちろんですが、事前購入などの制限がなく、気軽に利用できることが最大のメリットです。早得切符はその割引率が魅力ですが、利用の~日前(14日や7日、1日前)までに購入が必要で、変更やキャンセルに制約が多く、急な予定変更に対して融通が利かないのが難点です。一方で金券ショップの切符は、日程の変更があっても、乗車する直前に金券ショップで購入できるので、そういった制約がありません。

高速バス、航空券も購入が可能

金券ショップは複数の金券を扱っているため、鉄道の在来線、特急、新幹線はもちろん、高速バスや航空券の格安切符も販売しています。旅行中に複数の交通機関を使う場合は、金券ショップで一括に購入することも可能なわけです。

割引率はそれほど高くない

切符の割引率はそれほどありません。回数券は数百円~1000円程度安くなるのみで割引率は10%以下です。株主優待券は割引率こそ高いものの、優待券自体の購入費用も合わせると、ある程度相殺されてしまいます。場合によってはむしろ高くなってしまうケースもあります。

お店によって切符に値段が違う

金券ショップの切符はお店によって値段が違います。もちろん普通の切符よりも安いのですが、複数のお店が乱立している地域の場合、価格競争が起きていて、比較すると数百円以上違うケースがあります。

金券ショップはどこにあるの?

金券ショップは駅の近くにあります。これは鉄道の切符を購入する人たちの利便性を考えてのことです。特に新幹線や特急列が停車する大きな駅には必ずあり、駅から徒歩圏内にあります。事前にどこにあるのか確認しておけば、列車に乗車する前に立ち寄って、切符を購入できるということですね。金券ショップは販売員が常駐するお店もあれば、自販機のみ置かれているお店もあります。後者は、24時間営業の所が多くあります。例えば名古屋駅周辺の金券ショップを検索すると、以下のように出てきます。

ネットで購入することも可能

割引切符はオンラインの金券ショップで購入することも可能です。オンラインでは、在庫のある切符を選択、購入し、宅配で届けてもらう形になります。有名な金券ショップでは、アクセスチケットチケットレンジャーといったサイトがあります。グーグルで検索すれば複数出てきますし、特定の駅を中心とした金券ショップも出てきます。

・オンラインショップのメリット・デメリット

オンラインで金券を購入するメリットは、直接お店へ出向く必要なく購入ができる点です。一方で、宅配に時間がかかるため、直前購入ができないことがデメリットです。

また、全国の切符や鉄道の切符以外も扱っているお店が多いため、主要駅間の切符が多い一方で、それ以外の駅の切符が販売されていなかったり、株主優待券のみしか取り扱っていないお店もあります。オンラインショップは、特定の地域に焦点を当てたお店ももちろんあります。しかし、金券ショップは駅周辺にあり直前購入ができます。そのため、例えば浜松から岐阜羽島までの格安切符を購入する場合、ネットで検索しても見つからなければ、直前に浜松駅周辺の金券ショップに立ち寄った方が確実に購入できます。