Exサービスの新幹線早特切符を解説。メリット・デメリットなど

有楽町新幹線東海道新幹線
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Exサービスとは、JR東海が運営するオンラインの切符予約サービスです。Exサービスでは、JR東海・山陽・九州新幹線の切符が、通常よりも安い価格で購入できます。Exサービスで提供される切符の中には、新幹線早特切符と呼ばれる切符があり、この切符は、事前購入によって通常の切符よりも大幅に運賃を安くできます。ここでは、早特切符を中心に解説していきます。Exサービスについてはこちらの記事で解説しています。

Ex新幹線早特切符

早特切符にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を下記に表します。

購入期限利用できる車両利用できる座席利用できる人数
Ex早特11日前購入のぞみ・ひかり・こだま自由席1-6人
Ex早特33日前購入のぞみ・みずほ・つばめ・さくらグリーン車(一部指定席)1-6人
Exグリーン早特3
ワイド
のぞみ・ひかりグリーン車1-6人
Exこだま
グリーン早特3
こだまグリーン車1-6人
Exのぞみ
ファミリー早特3
のぞみ指定席・グリーン席2-6人
Exこだま
ファミリー早特3
こだま指定席2-6人
Ex早特77日前購入のぞみ・ひかり・こだま
つばめ・さくら・みずほ
指定席1-6人
Ex早特2121日前購入のぞみ指定席1-6人
Ex早特2828日前購入のぞみ指定席1-6人

これらの詳細を、下記で解説していきます。

Ex早特1

区間通常の運賃
(自由席)
早特1
山陽新幹線ひかり・こだま号東京⇔東海道新幹線⇔静岡5,940円5,490円
山陽新幹線ひかり・こだま号東京⇔東海道新幹線⇔小田原3,280円2,800円
*料金はいずれも自由席を表示。

乗車日前日の23:30までに購入できる切符です。上記を見ると通常の切符(自由席)より400円程度安くなります。この切符は、東京静岡、東京小田原、静岡浜松、静岡名古屋、米原京都、米原新大阪といった、東海道新幹線の中で比較的近距離の移動にフォーカスしたものや、静岡新大阪、新富士名古屋など、のぞみ号が停車しない駅に多く設定されています。東海道新幹線のみで、山陽・九州新幹線には設定がありません。また、長距離の移動である東京新大阪間や東京名古屋間や、主要区間である名古屋新大阪、名古屋京都間には設定されていません。主要な駅間の移動は、他に割引率の高い切符があるからです。

Ex早特3(グリーン席、一部指定席利用可能)

区間通常の運賃
(グリーン席)
早特3
山陽新幹線ひかり・こだま号東京→東海道・山陽新幹線→広島26,820円22,790円
九州新幹線つばめ・みずほ・さくら新神戸→山陽新幹線→熊本26,020円22,290円
九州新幹線つばめ・みずほ・さくら博多→九州新幹線→鹿児島中央10,110円/10,440円*9,900円*
*博多鹿児島中央間は自由席/指定席の料金を表示。早特は指定席の料金を表示。

次に3日前までに購入できる早特3の切符です。これは、のぞみが停車する東海道・山陽と九州新幹線の一部の主要駅間のみで利用が可能です。JR東海とJR西日本、およびJR西日本とJR九州のエリアをまたぐ区間のみに設定されています。グリーン席のみの切符です。上記、東海道・山陽新幹線の場合、料金の差額は約4,000円です。

九州新幹線の区間のみの場合は、どの車両も利用ができ、博多、熊本、鹿児島中央駅間の利用のみで、グリーン席と指定席の利用が可能となっています。こちらの場合、自由席との比較では210円程度で、自由席の料金よりも安い料金で利用できます。

いずれも、すべての駅で利用できるわけではないので、利用区間は限定されます。

Exグリーン早特3ワイド

区間通常運賃
(ひかり/のぞみ)
早特3
山陽新幹線ひかり・こだま号東京・品川
→東海道新幹線→新神戸
19,620円/20,160円16,380円
*通常料金はグリーン席の料金を表示。

のぞみ・ひかり限定で利用できる切符です。3日前に購入することで、グリーン席が割引されます。利用区間は、JR東海道新幹線の「のぞみ号」が停車する主要駅+新神戸駅です。首都圏と中京圏、関西圏との移動にのみ設定されています。料金の差額は、それぞれ3,540円と3,890円です。割引率が高いのが特徴です。

Exグリーン早特こだま3

区間通常運賃
(自由席/グリーン席)
早特3
山陽新幹線ひかり・こだま号東京→東海道新幹線→浜松7,910円/11,900円8,120円
山陽新幹線ひかり・こだま号熱海→東海道新幹線→米原10,230円/14,220円9,960円
*通常料金は自由席とグリーン席の料金を表示。

この切符は、3日前購入が必要な切符、かつ「こだま号」に特化した商品です。JR東海道新幹線の全ての駅間で利用できる切符です。そのため、「こだま号」のみ停車する駅間でも利用できます。ただし、短距離の移動には利用できません。料金の差額は、グリーン席では3,780円と4,260円、割引率が高いのが特徴です。また、自由席との差額では210円と270円高くなる程度で、自由席の料金に近い値段で利用できます

Exのぞみファミリー早特3

区間通常運賃早特3
山陽新幹線ひかり・こだま号新横浜→東海道新幹線→京都
(指定席)
12,650円/13,300円
(自由席/指定席)
11,680円
山陽新幹線ひかり・こだま号新横浜→東海道新幹線→京都
(グリーン席)
18,170円
(グリーン席)
13,780円

この切符は、3日前に購入が必要で、土日限定で2人以上6人未満で利用できる切符です。首都圏と名古屋、京都、新大阪間での移動に利用できます。上記の場合、料金の差額は自由席と指定席では970円、グリーン席の比較では4,390円安くなります。指定席の場合、自由席の料金よりも安くなるのが特徴です。

Exこだまファミリー早特3

区間通常運賃
(自由席)
早特3
山陽新幹線ひかり・こだま号東京→東海道新幹線→三島4,070円3,630円
山陽新幹線ひかり・こだま号名古屋→東海道新幹線→新大阪5,940円4,280円
早特の料金は、指定席の料金を表示。

この切符は3日前に購入が必要で、こだま号に特化した切符です。2人以上6人未満であることが必要です。都圏と静岡の一部の駅と、名古屋、京都、新大阪間、また名古屋と京都、新大阪間で利用できます。注意すべき点は、すべての駅で利用できないことです。静岡、浜松、豊橋などの駅では利用できません。料金差額は、前者が440円、後者が1,660円と自由席の料金よりも安くなるのが特徴です。

Ex早特7

区間通常の運賃
(自由席/指定席)
早特7
山陽新幹線ひかり・こだま号東京→東海道・山陽新幹線→広島18,380円/19,560円16,190円
山陽新幹線ひかり・こだま号東京→東海道新幹線→静岡5,940円/6,270円5,940円
*早特は指定席の料金を表示。

次に7日前までに購入が可能な早特切符を見ていきます。こちらは東海道・山陽・九州新幹線の一部駅、他のJRのエリアをまたぐ区間に設定されているものと、東海道新幹線内で静岡県内の駅とそれ以外の主要駅間で利用できるふたつのタイプに分けられます。

東海道・山陽・九州新幹線で利用できる切符

こちらは自由席よりも安い価格で設定されており、上記の場合、2,190円の差額があります。新大阪博多、新大阪熊本など長距離を中心に設定されています。同じJRの会社で完結する区間は設定されていません。

静岡県内の駅とそれ以外の主要駅で利用できる切符

後者は三島・新富士・静岡・掛川・浜松と東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪間で利用できる切符です。上記の場合、自由席と同額になり、指定席との差額は330円です。

Ex早特21

区間通常の運賃
(自由席)
早特21
山陽新幹線ひかり・こだま号東京→東海道・山陽新幹線→広島18,380円15,000円
*早特は指定席の料金を表示。

21日前までに購入が可能な切符です。用できる区間は、東海道新幹線の東京品川と名古屋間、東京品川と新大阪間、そして、東京・品川・名古屋・新大阪から山陽新幹線の「のぞみ号」が停車する駅間です。料金の差額は、自由席と比較して3,380円となっています。

Ex早特28

区間通常の運賃
(自由席)
早特28
山陽新幹線ひかり・こだま号東京→東海道新幹線→新大阪13,870円12,240円
*早特は指定席の料金を表示。

28日前(4週間前)までに購入が可能な切符です。この切符に関しては、予約後の変更が一切できません。JR東海道区間の東京・品川・新横浜と名古屋・京都・新大阪間のみ設定されています。自由席との差額は1,630円です。

早特切符全体の特徴(メリット・デメリット)など

それぞれの早特切符を紹介していきましたが、全体の特徴を上げると以下の点があります。

・事前購入が必要。

・早特1以外はすべて指定席以上のグレードの座席のみ。

・それぞれに利用可能区間がある。主要駅中心。JR東海道新幹線の駅間がメイン。

・予約変更はEx早特28以外であれば可能。

発売期間を過ぎた場合の変更は、別商品を購入する形になり、差額を払う必要があります。この場合、かえって割高になるケースもあります。

・全国の交通系ICカードにひもづけて利用が可能。

・繁栄時期(ゴールデンウィーク、お盆、年末)は利用できない。

それぞれの切符で、割引率、利用可能区間、その他の条件が異なるので、自分の利用条件に合ったものを選んで利用するのが良いでしょう。