静岡福岡の移動　飛行機（LCC・格安航空券）・新幹線を比較

ここでは静岡県内（浜松・静岡・沼津三島）と福岡市およびその近郊の間の移動について比較していきます。静岡と福岡の間は約900kmあるため、メインの移動手段は飛行機です。それ以外ではＪＲ東海道・山陽新幹線を利用する方法があります。かつては夜行バスも運行されていましたが、現在は廃止されています。それぞれの特徴と、メリット・デメリットを見ながら比較していきます。おおまかな比較は以下になります。

・運賃　飛行機≦新幹線　（格安航空券・LCCを利用した場合）

・移動時間　新幹線≧飛行機（浜松は新幹線≦飛行機）

JR東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ

静岡駅⇔東海道山陽新幹線 こだま,ひかり⇔名古屋駅 ⇔のぞみ⇔博多駅

グリーン車28,320円 指定席　21,060円 自由席　19,580円

約4時間30分

通常料金の最安値は自由席の19,580円です。新幹線には各種割引切符があるので、それらを利用すればさらに料金を安くできます。以下が通常料金より安くなる割引切符です。

料金の幅は17,070円～27,770円です。学割・金券以外は自由席の割引はありませんので、これらサービスを利用する場合、指定席かグリーン車を利用する場合に限られます。自由席の場合は金券か学割を利用することで安くできます。なお、この区間は片道の移動距離が601km以上になるので往復割引が適用されます。往復割引の料金は以下になります。

往復割引

往復割引は乗車券の料金が10％割引されます。学割との併用の場合は28％割引です。料金の幅は16,060円～27,060円です。一番安いのは学割と往復割引を並行した料金16,060円、学生以外の場合は、往復割引の自由席料金18,320円が一番安い料金です。

移動時間は約4時間30分です。主にのぞみ号を利用しますが、名古屋駅もしくは京都駅、新大阪駅で静岡駅に停車するこだま・ひかり号に乗り換えが必要です。なお、新大阪駅乗り換えの場合、九州新幹線を走行するさくら・みずほ号も利用できます。運行本数が多いのでどの時間帯でも利用できるのがメリットです。また、飛行機と違い事前予約も必要ありません。

座席に関しては、こだま号は混雑期でなければ座れますが、東海道新幹線ののぞみは、常に利用者が多いので座れないことが多いです。座席を確保するコツとしては、駅で乗客が下りた後にすぐ乗車し座席を確保する、ホームと階段が離れている先頭車両側に乗車すると、乗客が少なく座席が確保しやすくなります。

飛行機（フジドリームエアライン・JAL格安航空券）

	静岡駅⇔しずてつバス⇔静岡空港 ⇔フジドリームエアライン,JAL ⇔福岡空港⇔市営地下鉄⇔博多駅	バス　1,100円 飛行機9,650円～ 地下鉄260円	バス　50分 飛行機1時間25分 地下鉄6分
合計		11,010円～	約3時間25分程度

飛行機で移動する場合、静岡空港発着のフジドリームエアラインおよびJALを利用します。静岡空港は静岡市から離れているのでバスで移動する必要があります。福岡空港の場合、博多駅を目的地・出発地とするのであれば地下鉄で移動する必要があります。上記は、空港までのバス代・移動時間も含めて計算しました。格安航空券は値段が日によって変動するので、上記の価格はもっと安い値段を表示しています。

格安航空券を利用した場合、最安値で約10,000円、バスや鉄道も含めれば約11,000円です。通常料金は34,800円であることを考えると約7割以上安くなります。最安値で移動できれば、新幹線よりも安く移動できます。

移動時間は待ち時間を含めないのであれば、約2時間25分、待ち時間を含めれば約3時間30分、見積もります。乗り換えが複数回ありますが、新幹線より短い時間で移動することが可能です。なお、起終点を静岡駅としていますが、駅と空港の移動を必要としない場合、例えば静岡空港からレンタカーを利用して静岡県内を旅行するのであれば、飛行機の方が圧倒的に速いです。これは福岡空港も同様で、空港からレンタカーを利用するのであれば、飛行機の方が乗り換えが減り移動時間も短くできます。運行本数は1日あたり4便、午前中に2便と夜に2便あります。

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浜松と福岡を移動する場合、中部国際空港のLCCを利用する。

同じ静岡県内でも浜松を出発地・目的地とするのであれば、静岡空港を利用するよりも名古屋の中部国際空港（セントレア）を利用した方が便利です。なぜなら、浜松からであればセントレアへの直行バスが高頻度で運行されており、また名古屋福岡の航空便の方が圧倒的に便数が多く、運賃も安いからです。特にLCC（格安航空）を利用できるのは大きなメリットになるでしょう。

	浜松駅⇔直行バス⇔中部国際空港	3,200円	約2時間15分
	中部国際空港⇔ジェットスター ⇔福岡空港⇔市営地下鉄⇔博多駅	LCC5,920円～ 地下鉄260円	LCC約1時間30分 地下鉄6分
合計		9,380円～	約4時間50分

セントレアを利用する場合、LCC（ジェットスター）を利用した方が安く移動できます。最安値で約6,000円で利用できます。高速バスと地下鉄の料金分を合わせても、約9,400円で移動できます。ちなみに浜松博多間の新幹線は、自由席で19,250円なので、比較すると約10,000円安くなる計算になります。

JALやANAの格安航空券を利用する場合、最安値で11,500円のチケットがあります。上記と比較すると、静岡空港のチケットの方が安いですが、こちらのチケットの方が直近の1カ月以内でも比較的安いチケットが予約しやすいです。よって通常の格安航空券で移動する方法も選択肢に入ります。

移動時間については、待ち時間と高速バスの移動時間等を含めると、約4時間50分です。新幹線の場合約4時間なので、こちらの方が時間がかかります。高速バスの場合、渋滞による遅れなども考慮して多少余裕をもって到着する必要があります。その場合、待ち時間を2時間とすれば、約6時間の移動時間にです。

運行本数はジェットスターが1日4便、日中に2便、夜に2便です。それ以外の航空便は1日中、早朝夜間以外はどの時間帯でも利用できます。

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沼津・三島（静岡県東部）と福岡を移動する　成田空港のLCCを利用

同じ静岡県内でも沼津・三島（静岡県東部）を出発地・目的地とするのであれば、静岡空港を利用するよりも成田国際空港を利用した方が運行本数が多く融通が利き、LCC（格安航空）も多数運行されているので安く移動できます。成田空港までの移動に時間・運賃がかかりますが、三島から博多までの新幹線の運賃が26,290円、移動時間が約6時間30分であることを考えると、飛行機の方が便利でしょう。

	三島駅⇔JR東海道新幹線⇔東京駅	4,070円 （自由席）	約50分
	東京駅⇔エアポートバス ⇔成田空港第3ターミナル	1,300円	約1時間5分
	成田空港⇔ピーチ,ジェットスター ⇔福岡空港⇔市営地下鉄⇔博多駅	LCC6,150円～ 地下鉄260円	LCC約2時間5分 地下鉄約6分
合計		11,780円～	約5時間10分

成田空港を利用する場合、LCCの利用が前提になります。最安値で6,150円のチケットがあり、空港までの移動時間分を含めると、13,310円です。三島東京間は、東海道新幹線、東京成田空港間は安くかつ早く移動できる高速バスを利用します。この場合、新幹線の区間をすべて在来線にすることで3,410円に節約できます。

移動時間は約5時間10分～6時間を見積もる必要があります。新幹線の移動でも6時間30分かかるので、飛行機を利用した方が早くなります。運行本数はPeach,ジェットスターが運行されており、1日あたり約10本運行されています。全体的に朝もしくは夜の運行本数が多いですが、日中も運行されています。

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LCCを利用する際の注意点

格安航空(LCC)はその安い価格が最大のメリットですが、ピーチやジェットスターなどのウェブサイトで直接予約する場合、基本的には予約便の変更・キャンセル・受託手荷物・座席指定ができません。これらは有料になるので、上記の価格に＋手数料が必要になります。もしくは、これらサービスを利用したい場合、それらサービスを含めたオプションを選択する方法があります。若干値段が高くなりますが、上記のサービスが利用可能になります。

例えばピーチ便の場合、シンプルピーチ（機内持ち込み手荷物のみ）、バリューピーチ（変更・キャンセル・受託手荷物・座席指定あり）、プライムピーチ（バリューピーチのサービスに加え、受託手荷物2個、スマートシート指定無料）の３つがあります。シンプルピーチの場合、上記の価格のケースだと、6,000円台の価格ですが、バリューピーチの場合は約9,000円、プライムピーチの場合は約12,000円にです。つまり、プライムピーチを選択すると約2倍以上の価格になるということです。

もっとも、一番高いオプションを選択しても12,000円ですから、通常価格に比べれば圧倒的に安いです。中間のバリューピーチを選択しても9,000円ですから、その値段で各種サービスが受けられると考えると、通常航空券と比較しても圧倒的にコストパフォーマンスは高いでしょう。

沼津・三島（静岡県東部）と福岡を移動する。羽田空港の格安航空券を利用

	三島駅⇔東海道新幹線⇔品川駅 ⇔京急本線快特⇔羽田空港	4,370円 （自由席）	約1時間15分
	羽田空港⇔スカイマーク JAL・ANA⇔福岡空港 ⇔市営地下鉄⇔博多駅	飛行機8,980円～ 地下鉄260円	飛行機約1時間55分 地下鉄6分
合計		13,610円～	約4時間10分

羽田空港の飛行機を利用する場合、以上のようなルートになります。羽田空港の場合、スカイマーク便が特に安く、最安値で約9,000円です。新幹線で三島品川間を移動すると仮定すると、合わせて最安値で13,610円です。これは全区間を在来線のみにすることで、1,760円（自由席）を節約できます。交通費の面では、航空券の価格が高いので成田空港のLCCより高いです。

移動時間は成田空港経由よりも1時間短い、約4時間10分程度です。静岡東部と福岡を移動する場合、このルートが所要時間では最短ルートになります。運行本数は非常に多く、スカイマークだけでも1日10便以上あるので時間の融通は利きやすいです。

MCC（ミドルコストキャリア）について

MCCはLCCとFCC（通常の航空会社）の中間にあたる会社で、料金・サービスともにLCCとFCCの中間の質を提供しています。上記ではスカイマークがMCCに該当します。具体的には早割のチケットが購入可能、座席指定が無料、受託手荷物は一定量までは無料（追加料金がかからない）、予約変更・取り消しが可能などです。もっとも取り消しに関しては、利用した割引の種類によっては、利用できないもの、手数料がかかるもの、全額返金されないものなどがあります。FCCとの違いは、FCCは安い価格の航空券は数カ月先でないと入手できないのに対し、MCCは比較的直近（1カ月先）でも安い航空券が購入しやすい点があります。

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ツアーを利用して移動する

1泊以上ホテルで宿泊するのであれば、ツアーパックを利用して移動する方法があります。これは新幹線+ホテル、航空券+ホテルが１セットになったプランで一括の予約が可能なうえ、料金は別々で予約するよりも安くなります。また、レンタカーがセットになったプランもあるので、ホテル、レンタカー、航空券（新幹線）3点を一括で予約するができます。ここでは新幹線のツアーパックを比較していきます。

静岡駅⇔東海道・山陽新幹線 ⇔博多駅（往復・ホテル1泊）

すべて込み 約42,100円～

別々に申し込んだ場合 往復：19,580円x2 ホテル：5,000円～ 合計：44,160円～

博多駅近くのホテルに宿泊する（5,000円以上）と仮定します。ツアーで申し込むと最安値で42,100円ですが、別々に申し込むと44,160円以上かかります。差額は2,060円です。具体的にいくら安くなるかは、日によって異なりますが、ホテルと新幹線を別々に予約する手間が省けることを考えれば利用するメリットは大いにあります。

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まとめ

以上をまとめると、静岡～福岡の移動では、格安航空券で安いチケットが取れるのであれば、飛行機を利用した方が安く早く移動ができます。ツアーを利用する場合も、片道の料金で計算すると新幹線の通常料金より安くなるので、選択肢に入るでしょう。

浜松～福岡の移動では、静岡空港を利用するよりもセントレアのLCCを利用した方が、安く早くかつ運行本数も多いので便利です。ただし、移動時間に関しては新幹線の方が早いです。

静岡県東部～福岡の移動では、成田空港のLCCか、羽田空港を利用した方が交通費を節約でき、羽田経由に関しては最短のルートです。いずれも新幹線と特急を利用した前提ですが、これらをJR在来線や高速バスにすることで移動時間は増えるものの、さらに安くできます。

移動手段比較早見表

静岡～福岡

浜松～福岡

沼津・三島～福岡