東京仙台の移動（東北新幹線・JR特急・高速バスを比較）

ここでは東京駅仙台駅間の移動について複数の交通手段を比較していきます。東京仙台間は約350ｋｍあり、移動手段は東北新幹線・ＪＲ特急ひたち・高速バスを利用する3つの手段があります。これら以外では、常磐線・東北本線の在来線を利用するルートもありますが、移動時間がかかりすぎるため現実的ではありません。また、かつては空路も存在しましたが、現在では運行されていません。上記の移動手段を大まかに比較すると、以下のようになります。

・交通費　高速バス＜JR特急ひたち≦JR東北新幹線

・移動時間　JR東北新幹線＜JR特急ひたち＜高速バス

JR東北新幹線やまびこ・はやぶさ・こまち

はじめに東北新幹線を見ていきます。東北新幹線は新青森行きのはやぶさ、仙台行き・盛岡行きのやまびこが運行されています。こまちははやぶさと連結して運行しているので、こまち単独での運行はありません。運賃は自由席の最安値は10,560円になります。この運賃は割引を利用することで更に以下のように安くすることができます。

料金の幅は7,610円～20,110円になります。この中で最も安いのは、お先にトクだ値（13日前予約）の7,610円になります。基本的には、学割以外は指定席以上の料金が安くなるのですが、それでも自由席以上に安くなる割引切符が多くあります。なお、これらは、電子切符、ICカード利用が前提になります。一番使い勝手が良いのは、当日購入が可能なえきねっとトクだ値で、10,000円を下回る9,790円で購入できます。なお、トクだ値の東京仙台間はやまびこ号のみで、はやぶさ号には設定されていません。

移動時間は最速のはやぶさ号で、1時間31分になります。停車駅は東京・上野・大宮のみなので、首都圏からほぼノンストップです。ただし、はやぶさはすべて指定席なので料金は高めになります。一番安い料金で指定席を利用するのであれば、学割か金券ショップで指定席券を購入すれば、10,750円で利用できます。自由席のあるやまびこ号は、宇都宮・郡山・福島などに停車するため、2時間18分になります。運行本数は1時間辺り6本程度あります。仙台・盛岡行きのやまびこ行きと、新青森・函館行きのはやぶさ号すべての電車が停車するので、運行本数は充実しています。

特急ひたち（常磐線）経由

次に特急を利用した移動を見ていきます。この場合、常磐線の特急ひたちを利用します。料金は9,280円となり、新幹線自由席より1,300円ほど安い価格になります。なお、えきねっとトクだ値の指定席割引（チケットレス）が利用できます。この場合、特急券が35％割引になり、8,260円で利用できます。乗車日当日出発時刻までに乗車すればよいので、数日前に購入といった制約はありません。移動時間は約4時間32分となり、新幹線に比べて倍の時間がかかります。この列車は常磐線を走行するので、上野から先は水戸・勝田・日立・いわき・岩沼といった主要駅に停車します。運行本数は非常に少なく、東京仙台間を直通する列車は朝1便・昼1便・午後1便の3便のみです。

新幹線+宿泊パックツアーを利用する

東京もしくは仙台で1泊以上するのであれば、ホテルとセットになったツアーを利用する方法も有効です。これは移動と宿泊がセットになったツアーパックで、別々に予約するよりも安い価格で利用することができます。具体的にどの程度安くなるのか？例をあげていきます。

このツアーの場合は、最安値が20,600円からあります。これらを別々に予約すると26,120円、差額にすると5,520円安くなります。新幹線の往復運賃は、自由席料金で計算していますが、これをお先にトクだ値で計算すると、15,220円+ホテル代となり、ツアーパックとほぼ同じ値段になります。

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高速バス昼行便（東京駅発着）

次に高速バス（東京駅方面発着）を見ていきます。こちらは日中の東北急行の運行するバスになります。料金は通常料金は3,800円、Web割引を利用すると3,000円になります。移動時間は約5時間30分になります。運行本数は1日5本あり、朝・昼・夕・夜にそれぞれあります。基本的に途中の停車駅はないので、ノンストップで東北道を走行します。渋滞があれば遅れることがありますが、そうでなければ到着時間よりも早く着くことがあります。東京仙台間は、特に東京近郊において混雑がみられることがありますが、それ以外は基本的に渋滞しません。平日の時間帯であれば、遅れることはほとんどないでしょう。休日や行楽シーズンは渋滞が起きやすいので、遅れを見越して日程を決める必要があります。

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高速バス昼行便（バスタ新宿発着）

つづいて新宿駅（バスタ新宿）と仙台を結ぶ高速バスを見ていきます。こちらは複数の会社が運行しており、日中のバスだけでも5つの会社が運行しています。これらの運賃の範囲は3,000円～8,000円となり、Web割引、早得割引などを利用することで安く移動することができます。

移動時間の範囲は5時間15分～6時間45分です。これだけ幅があるのは、途中の停車駅の有無です。ＪＲバスは新宿の前に羽田空港（ターミナル１～３）に停車するので、それらを含めると6時間45分になります。新宿仙台間は5時間45分です。ウィラーエクスプレスは途中に池袋・福島駅、および新宿の前に新木場駅発のバスがあるので、それらバスはほかのバスよりも移動時間がかかります。平均すると、約5時間30分～45分になります。運行本数はすべてを合わせると12本になります。バス会社によって朝・昼・夕方に運行されているものや、朝しか運行しないもしくは夕方のみの運航便もあります。

これらを比較して言えるのは、運賃は日や予約方法によって異なるため、一概にどれが一番安いとは言えません。単純に一番移動時間が短いのは広瀬ライナーですが、東京側・及び仙台側での乗降するバス停を考えると、出発地・目的地によってどのバスが便利かが違ってきます。例えば池袋が目的地であれば、ウィラーバス、長町駅が目的地であればJR東北バスになります。そのため、値段や移動時間はそれほど重要視する必要はなく（どの便も安いので）、自分にとって一番便利なバスを利用するのが良いでしょう。

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高速バス（夜行バス）

つづいて夜行バスを見ていきます。東京仙台間は複数の会社が運行しており、運行本数は充実しています。いずれも夜の11時ごろ出発し、朝5～8時ごろに目的地に到着します。料金の幅は、2,900円～8,500円となります。安い価格は早得割引を利用、もしくは平日の利用者が少ない日になります。土日・祝日は値段が上がるので、最安値料金で利用することは難しいでしょう。もっともホテルに泊まる必要がない分、1泊分のホテル代も含めて考えるとこれらの価格はとてもコストパフォーマンスが高いです。価格については、どのバス会社も安いので、あまり気にする必要はないと思います。昼のバス同様に、考慮すべきは出発地と目的地です。各バスによって仙台駅東口および西口発のもの、長町駅、福島駅などに停車するバス、また関東側では東京駅、バスタ新宿以外にも、大宮・池袋・渋谷・東京ディズニーランド、さらに成田空港へ向かうバスがあるなど、出発地・目的地が違います。夜行バスについても、自分にとって一番便利なバス、乗り換えが少ないバスを利用するのが良いでしょう。

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まとめ

以上をまとめると、一番コストパフォーマンスが良いのは夜行バス、その次が昼行の高速バスになります。交通費を抑えるのであればバスでしょう。移動時間が最も短いのは東北新幹線のはやぶさ、次いでやまびこになります。ただし、新幹線においても「トクだ値切符」を利用することで、安く移動できます。これらをうまく利用することでさらに交通費も抑えることができます。特急ひたちについては、移動時間も交通費もかかることから、正直あまりメリットがありません。目的地が常磐線沿線でなければメリットはないでしょう。

移動手段比較早見表