名古屋新潟の移動手段比較(新幹線・高速バス・飛行機)

新潟空港 名古屋と都市間の移動

ここでは、愛知県の県庁所在地である名古屋市と、新潟県の県庁所在地で、日本海最大の都市、政令指定都市である新潟市の都市間移動についてみていきます。両都市間は約700km離れており、移動手段は新幹線、高速バスと飛行機の3つが上げられます。また飛行機については、LCCも就航しています。ここでは3つの移動手段について、それぞれ比較していきます。

東海道新幹線・上越新幹線

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ
E7系上越新幹線
名古屋⇔東海道新幹線⇔東京
⇔上越新幹線⇔新潟
30,770円(グランクラス)
25,550円(グリーン)
20,300円(指定席)
19,030円(自由席)
4時間45分

はじめに、鉄道での移動について比較します。この場合、新幹線で移動しますが、名古屋東京駅間を東海道新幹線、東京新潟間は上越新幹線を利用します。運賃は最安値で自由席19,030円です。上記のグランクラスの料金については、東海道新幹線には設定されていないので、東京名古屋間はグリーン席を利用した料金を表示します。移動時間は、最速達の列車で4時間45分です。これは再速達列車である「のぞみ」「とき」を利用した場合です。東海道新幹線を「ひかり」で移動する場合は、停車駅が増えるため、これよりもさらに時間がかかります。上越新幹線の「たにがわ」は湯沢が発着なので、「とき」しか選択肢がありませんが、「のぞみ」のような立ち位置の列車、主要駅以外停車しない列車はありません。これは「とき」が、新潟駅以外にも、複数の駅に停車するためです。運行本数は、いずれも1時間に1本以上は運行されているので、本数については問題ありません。

割引切符についてですが、学生割引(2割引)を除くと、この区間の割引切符はありません。JR東海、JR東日本の2社をまたぐ割引切符が存在しないのが理由です。強引なやり方を使えば、東京名古屋間は早特やぷらっとこだま、上越新幹線はトクだ値を利用することで安くできます。例えば、東京名古屋間を早特ワイド28で通常運賃より860円安く、東京新潟間は、トクだ値14を利用して3,380円安くできます。

東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ名古屋⇔東海道新幹線のぞみ⇔東京早特ワイド28 指定席:9,700円
(通常運賃は自由席で10,560円)
E7系上越新幹線東京⇔上越新幹線はやぶさ⇔盛岡トクだ値14 指定席:7,380円
(通常運賃は指定席で10,760円)
合計運賃:17,080円

これらを合わせると、通常運賃よりも1,950円安くなります。ただし、上記のような割引切符を複数利用する方法は、後述する理由から、あまりお勧めできません。なぜなら、乗車する列車が指定されることが多い割引切符の場合、乗り換えで、次の指定された列車に乗り遅れた場合、その切符が無効になることがあるからです。例えば、東海道新幹線が東京駅に遅れて到着、その次の東北新幹線に乗車できない場合、東京以北については、新たに切符を買いなおす必要がでてきます。この場合、7,380円のトクだ値が無駄になり、指定席切符10,760円を買いなおす必要があります。これは大きな損失でしょう。乗り遅れないために、時間を調整する方法もありますが、損をしてしまうことを考えると、東京駅をまたいで、別々の割引切符を利用するのはお勧めできません。

東京新潟間のトクだ値については、こちらが参考になります。また、下記は学生割引の料金になります。

学生割引グランクラス28,700円
グリーン  35,550円
指定席  18,230円
自由席  16,960円
学生証掲示で2割引

ツアー(鉄道)

次にツアーを見ていきます。ここでは鉄道の個人ツアー(1人)、新潟から名古屋への往復の旅行ツアー、新潟駅発を例に取り上げます。

E7系上越新幹線
東海道・山陽新幹線こだま・ひかり・のぞみ
新潟駅⇔上越新幹線⇔
東京駅⇔東海道新幹線⇔名古屋駅
すべて込み
33,700円
別々に予約した場合
新幹線:19,030円x2
ホテル:5,000円~
合計:43,060円~
*価格は変動あり。情報はページ作成時直近のものであり、具体的な価格、差額は日によって異なります。

ツアーの最安値は、33,700円です。これらを別々に予約すると43,060円かかりますが、差額にすると9,360円も安くなります。これは1人で1泊の料金なので、人数を増やすか宿泊数が増えれば、その分の料金は増えます。また、夏季や行楽シーズンはこれよりも高くなります。さらに、ホテルの料金は5,000円としていますが、高級ホテルに宿泊すれば料金は増えます。これを片道当たりの料金に計算(ホテル代5,000円を引いて運賃を2で割る)すると、14,350円です。この区間は割引切符がないので、ツアーを利用する方法が、鉄道の運賃を安くする唯一の方法になります。料金もさることながら、ホテルと交通費を一括で予約できるので、別々に予約する手間を減らせます。

新潟名古屋のツアーを検索する

高速バス

名鉄バス名鉄バスセンター→名鉄バス
→新潟駅・万代シティ
8,500円夜22時発、朝5時着
名鉄バス新潟駅・万代シティ→名鉄バス
→名鉄バスセンター
7,500円7時間5分
*バスの運賃は日によって変動あり。
*上越、長岡、三条燕にも停車。

次に高速バスを見ていきます。名古屋新潟間は、名鉄バスが1日1便運行しています。夜行便は名古屋発のみ、日中の便は新潟発のみ運行されています。この逆区間は、かつては運行されていましたが、現在は運休となっています。運賃は、日中の便が最安値で7,500円、夜行便が8,500円です。昼行便の運行時間は約7時間と、長時間の移動です。夜行便は車中泊をして、朝に到着する形になります。このバスは、新潟以外にも、上越、長岡、三条燕、巻・潟東にも停車します。新潟市内だけでなく新潟県内の各主要都市のバス停にも停車します。なお、市街地ではなく高速道路のバス停(市街地から離れた場所)に停車する点には注意が必要です。

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飛行機(フジドリームエアライン・トキエア)

LCC,格安航空券名古屋駅⇔空港バス⇔
小牧空港⇔FDA⇔
新潟空港⇔新潟空港線
⇔新潟駅
ミュースカイ:700円
飛行機:12,210円~
新潟バス:470円
合計:13,380円~
名古屋バス:約20分
飛行機:55分
新潟バス:約35分
合計:約2時間50分
LCC,格安航空券名鉄名古屋駅⇔空港特急⇔
セントレア⇔LCC(トキエア)
⇔新潟空港⇔新潟空港線
⇔新潟駅
ミュースカイ:980円
飛行機:7,740円~
新潟バス:470円
合計:9,190円~
ミュースカイ:約35分
飛行機:1時間15分
新潟バス:約35分
合計:約3時間2
5分

次に飛行機を見ていきます。飛行機は、小牧空港発着のフジドリームエアライン・JAL、中部国際空港発着のLCCトキエアが、それぞれ1日1便運行しています。ただし、トキエアは火・水・木は運行していない点には注意が必要です。運賃は小牧発着の格安航空券で12,210円、LCCの場合は、それよりもさらに安く7,740円です。バス、空港アクセス鉄道も含めた合計は、前者が13,380円、後者が9,190円です。いずれも、新幹線と比べると安いですが、特にLCCのトキエアが圧倒的に安いのがわかります。ただし、航空券の価格は変動するので、上記よりも高い日もあり、新幹線よりも高くなることがあります。移動時間は、小牧空港経由が待ち時間+1時間を含めて2時間50分、セントレア経由は、約3時間25分です。移動時間においても、新幹線より短く、こちらの方に利があります。難点としては、本数の少なさで、トキエアに関しては運行されていない日もあるので、時間の融通が利きにくいです。

トキエアは、新潟を中心として2024年から就航を開始した新しい航空会社です。就航されたばかりなので、名古屋新潟間は様子見な部分もあると思われるので、利用率によっては、運行本数が増加されるか、もしくは運行が休止になる可能性もあります。

空港までのルートのうち、名鉄ミュースカイは、指定席の料金を含みません。特別車の指定席を指定する場合は、+450円の料金がかかります。

小牧新潟間の航空券を検索する

セントレア新潟間の航空券を検索する

まとめ

以上をまとめると、交通費の安さでは高速バスが最安値で、その次がLCCのトキエアです。移動時間では名古屋飛行場発着のフジドリームエアライン、次がLCCのトキエアです。それを踏まえると、コストパフィーマンスが高いのは、セントレア発着のLCCになるでしょう。車中泊で宿泊費を節約できる夜行バスも同様に良いでしょう。ただし、高速バスは片方が夜行バスで、もう片方が昼行バス、飛行機は1日1便で、トキエアについては毎日運行ではないことを考えると、スケジュール立て方によっては使いにくくなります。それを踏まえると、運賃こそ高いものの、毎日毎時運行している新幹線が時間の融通が利き、使いやすくなります。

移動手段比較

通常運賃移動時間備考
新幹線19,030円4時間45分複数割引切符を、組み合わせて安くすることは可能
ツアー(鉄道)14,350円料金は、片道あたりを表示
高速バス
(新潟→名古屋)
7,500円~7時間5分
高速バス
(名古屋→新潟)
8,500円~夜発朝着
飛行機(小牧経由)12,100円~約2時間50分
飛行機
(セントレア経由)
9,190円~約3時間25分